僕は都内の2階建て単身用マンションに住むサラリーマン25歳です。昨夜2時頃、マンション外のゴミ置き場へゴミを出しに行こうと部屋を出ました。
マンションの玄関へ向かうと異変が…
一瞬恐怖を感じました。なぜならオートロックの扉の向こうに人が倒れてたからです。
周りを見渡しても誰もいないし、その人は横向きに倒れていて顔も見えずピクリともしません。頭をよぎったのは救急車呼ぶ?どうしよう?と動揺しました。
幸いな事に1階は塀が低くよじ登って駐車場へ飛び降りました。すぐにその人の元へ走って行きました。やっと顔を確認した時に、なんだ自分より若い男の子だ!という事に気付きました。
肩をとんとん。「大丈夫ですか?」
反応がありません。こういう時って、意識の確認と呼吸の確認…
顔を近づけました。すると、お酒の匂いと共に息づかいも確認できました。
なんだ酔っ払って寝てるのかと安堵し
まずはよかったと冷静になりました。
全身を見回すと裸足で!そばにサンダルが落ちてました。半袖で側にシャツも落ちてました。
「大丈夫ですか?風邪ひいちゃいますよ。」と身体を揺さぶりましたが全く反応がありません。
どうしよう。困った。このままにしようかとも思いましたが、オートロックの扉は彼の身体が邪魔で開きません。他の住民が来たら迷惑だし…
色々考えました。無理矢理身体を起こして壁にもたれかけさせて僕は帰る。いや、ちゃんと起こす。考えていたら仰向けに体制を変えました。そしたら、身体の下に鍵が落ちているのを発見しました。自分と同じ鍵が1本見えて、この人はこのマンションの住民だと言うことは間違いないと思いました。
たぶん、マンションの1個目の扉が自分の部屋の扉だと勘違いして、この人は自分の部屋で寝てるつもりでいるんじゃないかと考えました。緊急事態宣言開けて、調子こいて飲みすぎるからだよーとか、頭の中は助けたい気持ち半分、自業自得半分。
もう1回声かけてダメなら見捨てようと思い、今度はほっぺをぺんぺんして、肩を揺さぶりました。
すると、一瞬目を開けて、寒いと…つぶやく彼。いつからここで寝てたかわからないけど、涼しい気候はたしかで、半袖で裸足は寒いよなと同情しました。
せめてシャツだけでも羽織らせてあげたくて、身体を抱き起こしグタっとなる頭を僕の肩をかして支えて袖を通しました。
彼の冷たいほっぺが僕の首筋に触れて…
やっぱりこのままにはできないと、自然と冷えた彼の身体をさする自分がいました。
背中や肩に触れた時にわりとガタイがよくて、腕も少しスポーツをしてるようなハリがありました。
周りの目もあるからこの抱き合ってるような状況はまずいと思い、一回離れようとしました。
その時、さっきまで力が入ってなかった彼の腕が僕の腰に周り寒いよーと身体を震わせて来ました。顔を見ると目は閉じてまだ夢の中…あまりの至近距離に、僕は動揺し心臓がバクバクなりました。