翌朝10時.俺はけんとのアパートに着いた。
アパートのドアを叩いた。
反応がない。
まだ寝ているのか?それとも怖くなったのか?
もちろんLINEなども交換してないから連絡の取りようがない。
とりあえず車に戻ろうと階段を降りていると
階段から「おはようございます。」と見覚えのある声が。
けんとだ。
「自転車屋にパンク修理に行ってたもので」
「いますぐ支度するのでちょっとだけ車で待って下さい。」
5分もしないうちに車に来た。
「お待たせしました。じゃ行きましょうか」
今日はけんとに洋服を買うアドバイスをしてもらうため一緒に行動する約束をしていた。
「こうへいさんは、いつもどんなカッコしてるんですか?昨日はスーツで、今日は綺麗目ですね」
「結構シンプルな綺麗目系が多いかな」
「シンプルが一番ですよね」とけんと。
「結構ユニクロとか多いかも」と俺が言うと
けんとは「ユニクロやGUはコスパ最高ですから。俺も結構ユニクロ利用してますよ」と
オシャレなけんとから意外な発言に俺は驚いた。
「こうへいさんの今日の格好もいいと思いますよ。ただ、全身ユニクロだと面白さがないし、少し個性を足していったらいいと思いますよ」
地元のショッピングモールで買い物をした。
「結構買ったね、食事も終わったし楽しかったよ」
「いいえ、こちらこそ僕にまで色々買って貰ってすいません」
「こうへいさん、いまからこうへいさんの家行きましょうよ!」
「え、おれの家に?」
「今日買ったものとこうへいさんの私服をみてコーディネートしますよ」
そうして、俺のマンションへ。