非エロですいません。
俺の得意技だ。
嫌な事に蓋をするんだ。
辛い事や困った事があると、セーフティー機能が働くのか頭をOFFにできる。
我ながらすぐに記憶を無くすなーと思うんだけど、あの後どうやって家に帰ったのかまるで思い出せない。
その日の夜突然Kくんから電話が来た。
K:今、ゆうん家のそばまで来てるんだけど会えない?
うわぁ、イケメンは行動力半端ないな…
Kくんの校区は2.3個分離れてるので決して近くはない。
どうやらバイクで来たらしい。
てゆうか、死ぬほど会いたくない…けどもう来てるなら仕方ない。。
俺:わ、わかった…◯◯公園にいてくれる?
K:うん、待ってる。
うちのそばにはまるで森のような公園があって夜は真っ暗で超怖い。
以前全裸のおっさんが水道で体を洗っていたぶっ飛んだ公園でもある。
人が待ってると思うと不思議と怖くないな…
小走りで向かうといた…
すらっと伸びた長い手足が暗闇の中でもわかるくらいかっこいい。
かたわらにはバイクが止まってる。
俺:Kくん…ごめんね…待った?
K:ううん、平気だよ
遠くに走る車のライトが消えたり付いたりしてまるでホタルみたいに見えてボーッと眺める。
お互い無言でどれくらい経ったかな?
するとKくんが口火を切る。
K:ごめん。
俺:えっ?
K:本当にごめん。
俺:えっ、いや…
K:なんで謝られてるかわかってる?
正直全然わからない…
俺:えっと…
K:俺、嫌いじゃないから。
俺:えっ?
K:ゆうの事すげー好きだから。
俺:で、でも昼間…
K:ごめん、あいつらの前だったからついあぁ言っちゃった。
俺:えっ、ウソ…
K:なんでわかんないの?俺の性格知ってるだろ?
あぁ、このイケメンは相変わらず理不尽だぁ…
K:俺がゆうの事嫌いなんて本気で思ったわけ?
俺:だ、だって好きなんて言われた事ない…
K:それはそっちだって同じだろ?俺に好きなんて言わないじゃん
俺:いや、俺は好きだよ!ずっと大大大好きだよ!
K:知ってるよ…だからムカついたんだ。
俺:ほら、やっぱり怒ってたんじゃん…
K:だから泣いたの?
俺:えっ?
K:俺に嫌われたかもって思って泣いたの?
俺:そりゃぁ、悲しいでしょ普通…
K:そっか。てゆうかもう関わらないとか学校辞めるとか簡単に言うな馬鹿
俺:ご、ごめん…
・・・・・・
K:楽しみだな、修学旅行。
俺:う、うん。あの、一緒にユニバまわりたい…
K:うん、わかってるけど?
俺:えっ?
K:えっ?まわらないの?
俺:いや、一緒にまわり…ます…
K:よしっ
それからしばらくどうでもいい話をしてKくんは帰っていった。
なんというか今日はいろんな事が起きて解決して、怒涛の1日だったな…
肩にのしかかった重荷がすっと降りた気がする。
早く学校行きたい!
Kくんやみんなに会いたい!
旅行の事話したい!
行きたいところやしたい事を提案してみよう!
そういえばあの怒涛の1日から相変わらずTとは会話という会話もしてないけど、メールのやり取りをした。
[俺:Tくんありがとう。Kくんと仲直りしたよ。]
[T:そっか。よかったね。]
たったそれだけの短いメールだった。
そして修学旅行の日はすぐにやってきた。
その間わざわざ書くほどの事もなかったからだいぶ端折ることにします。
次から「激動の修学旅行」と言うスレに変えます。