Tの腰は相変わらず激しく動いていて俺のお尻にばつんばつん当たる。
T:あぁ…!はぁはぁはぁ…
俺:んんぅ…あぁ…うぅ…
今はわかる。
確実に俺は今泣いている。
得体の知れないむずむずが下半身を襲っていて、気持ちいいのか気持ち悪いのかわからない。
[お願いもうやめて]
そう言う事しかできない。
T:ごめん…ごめんね…
俺:もう…イキそう?
T:うん…うん…
今日一の勢いで突かれるとTの動きがピタッと止まった。
あぁイッたんだ。
俺は声にならない声が出た。
なんて表現したらいいのかもわからない声だ。
動物みたいですごく恥ずかしい…
T:大丈夫…?
俺:うん…
そこからはあまり会話もはずまなかった。
とにかくTは落ち込んでいて自分を責めてるようだった。
この気まずい空気がいたたまれなくて、俺は口を開いた。
俺:Tくん、パン食べていい?
T:あっうん、いいよ!はい、これ!
俺:一緒に食べようよ
T:えっ、いや俺はいいよ!
なんだかぐずぐず言っていたが、半分にする事に成功し2人でメロンパンを食べた。
なんだろう、おいしすぎてまた泣きそうになる…
T:ねぇ、お尻見せて
俺:えっ!や、やだよ!
T:違うよ、ケガとかしてないか見るんだよ
俺:大丈夫だと思うけど…
T:自分じゃ見えないでしょ?
俺:は、はい…
俺はTに背を向けてお尻を突き出した。
パンツをずらされTの手が俺の秘部を開くと、顔が近付いて息が当たるのを感じる。
T:血とかは出てないし大丈夫そう…かな…
今の正直ちょっと興奮した。
俺はイカなくていいのかと聞かれたが、とてもそんな気分にはなれず断った。
またTは目に見えてしょんぼりしてる。笑
無理をさせてしまったと気に病んでるようだ。
俺:大丈夫だよTくん。すごく面白かった。
T:そっか…
面白かったと言う感想が正しかったのか正直疑問だが、なんか率直にそう思った。
結局そのあとは会話が盛り上がる事もなく、第2便まで待ってバスで帰った。
SEXのあとってみんなこうなのかな?
俺は正直むずむずの恐怖から解放されてもう痛くも痒くもないし元気だったけど、目に見えて凹んでるTにどう声をかけたらいいのかわからず、ただ黙ってた。
第2便のバスはものすごく混んでたけど、なんとか2人で座れた。
Tはひたすらどこか遠くを眺めていて口を開くことはない。
もう薄暗いし平気だよね?
俺は頭をTの肩に預るとTの左手の小指を握った。
俺は怒ってないし辛くもないよと言う意思表示のつもりだったけど、多分伝わったと思う。
Tは賢い人だし俺よりも大人だから。
T:うん…
眠気でまぶたが閉じていくなか、Tが小さくつぶいた気がした。