ラブホで目覚めてから朝食をとり、永久を自宅近くまで送った。友達や親族と約束があるらしい。バイトもあり、明日には帰るとのこと。
「ゆうすけ、ありがとう、ゆっくりできなかったけど来月また帰るからその時ゆっくりしよう」
こうして永久と別れた。
また普通の生活に戻る。
久しぶりにたくまからメールが。
「今日逢えますか?夜18時にお話しがあります」
俺は近くの駐車場を待ち合わせ場所にした。
制服姿のたくまが車に向かって歩いてくる。
とりあえず車の助手席に乗った。
「久しぶりだね、たくまくん、所で話し合って?」
「いや、ゆうすけさんとはもう会えないです」
「え、もう会えないって?」
「俺学校辞めることにしたんで」
「そうなんだ」
「事情はわからないけど仕方ないね、わざわざそれを言うために来てくれたの?」
「はい、永久先輩の大切な方なので」
「え、永久には学校辞めること相談したの?」
「いや、まだ」
「そっか、もう決断したなら何も言わないけどまだ迷ってるなら永久に相談してみたら」
「そうですね、ゆうすけさんは相談にはのってくれないんですね」
「え、俺でよければ」
「いや、いいです。永久先輩が夏に帰ってきた時に会って言われたんです。たくま、もうゆうすけとは会わないで。メールしないでって」
「え、永久がそんなことを」
「永久先輩、本当にゆうすけさんの事、好きなんだなって」
「以前、勉強見てもらったり、いまの自分があるのはゆうすけさんのおかげだって」
俺はそれを聞いて嬉しくなった。
ただ、今は俺とゆうすけの関係がどうだとか
言ってる話ではない。
「で、そんなことより、たくまの今後は?」
「学校辞めてどうするの?」
「まだ決めてません」
「言える範囲で辞める理由話せる?」
「やっぱり永久先輩が言っていた通りの優しくて大人な方ですね」
「もう俺のことはいいんです、ありがとうございました。最後にひとつだけお願いきいてもらえますか?」