「永久頑張ったな」
「ゆうすけさんのおかげです」
「とりあえず、注文しよう、オムライスでいい?」
「はい」と言ったあと、永久が続けて
「俺、こんなに勉強したことなかったし、
何か色々勉強になりました。」
「本当、自信ついて成長した感じするね、
あの合宿の後も勉強は計画通り進めた?」
「ほぼ計画通りに…わからない所はまとめて先生に聞いて…先生もめっちゃ褒めてくれて…お前変わったな、きっかけは?って聞かれましたよ。」
「それは良かった。俺はあくまでもサポートしただけでゆうすけが自分で行動したからだよ。これからの人生にきっと活かせる成功体験だね。」
食事後、車にのった。
「ゆうすけさん、俺御礼したいですが…
お金もないし何かプレゼントしてもきっとゆうすけさんはほしいものもわからないし…
何が御礼できるかなって…それは俺自身なのかなって?」
「御礼か、かっこつけて言うとゆうすけが成長してくれたことが一番嬉しいし、ゆうすけの人生に良い影響与えたことが…あ、マジめすぎたな。そだね。ゆうすけを思いっきり抱きしめたいかな?」
「いいですよ。って言うか俺、ゆうすけさんを尊敬してるし好きだから…抱かれてもいいですよ。あ、恥ず。俺、男の人を好きになるなんて思ってなかったし」
「永久、ありがとう。好きって言ってもらって素直に嬉しい。じゃラブホ行っていい?
覚悟ある?」
「覚悟?そんな覚悟必要なの?」
「だって男に抱かるんだよ。覚悟いるだろ。
ないなら辞めといた方がいいよ。正直、永久はイケメンだし俺も好きだし、抱きたいと思うよ。でも一方でこんな世界に巻き込んでいいのかなって思ったり、何か弟のような気持ちも芽生え出来てて…だから、無理する必要はないよ。もっと良く考えてからで。永久だって彼女つくったりしたいでしょ?」
「う、うーん」
「とりあえず今日は辞めとこう。その代わりひとつだけお願い聞いてくれる?」
「何ですか?」
「永久とキスしたい。」
「キス?キスでいいの?大丈夫だけど」
「ただのキスじゃないよ、気持ちを込めたディープキスをしたい。キスしたら相性がいいのかわかるし」
そう言って俺は永久とキスをした。
俺の舌と永久のしたが口の中で絡み合う。
「どうでした?俺とゆうすけさんの相性は?」
「うーん。最高」と俺が言うと
笑顔で永久は
「俺も…」と答えた。
その日は結局ラブホには行かずに別れた。