それから3人で鍋とビールを飲みながら互いのことを話しあった。
たくみは美容師になる為に専門学校に入学したが1年で辞めた。理由は色々あるらしいが
学費が高く、母子家庭の母親もコロナで収入が減り負担をかけたくないからとのこと。3月で学校を辞めて、飲食店のバイトも4月からなくなり家賃も払えないためにネットカフェ生活に。サポをしながら食いつないできたがネットカフェにも泊まれなくなり野宿生活へ。
こうすけは4月に田舎から調理師免許を取得してこの地方都市へ。料理店で住み込みの就職したがやはりコロナの影響で「店をいつ再開できるかわかない。4月中にはここを出て行って欲しい」と店主から言われた。いまさら地元に戻ることも出来ずに店主から貰った5万円で格安ホテルに宿泊していたがもう限界で掲示板にたどり着いたとのこと。男性経験はまったくなく完全なノンケ。
たくみはアルコールで顔が真っ赤になりいつのまにか静かになったと思ったら横になっていた。
「俺、正直、掲示板に載せたはいいけどどんな人なんだろう、何されるのかなって不安しかなかったけど、ゆうひさんみたいな人で安心しました。本当に感謝してます。」
「で、これからどうするの?」
「明日もとりあえずバイト先を探そうと思ってます。ゆうひさんは、明日仕事ですよね」
「そうだね、いまは週の半分くらいは在宅ワークなんだけど明日は出社しないといけない日かな?あ、でも午後からだから遅く起きればいいから」
「ゆうひさん、もし明日もバイト先(住み込み)が見つからなかったら泊めてもらえますか?」
俺は少し間を置いて
「こうすけ次第かな?」と答えた。
「俺次第って…やはり俺はゆうひさんの満足のいくことしないといけないんですよね。何をすればいいですか?出来ることなら」
「そだね、とりあえずこうすけの裸がみたいかな?」
「俺の裸ですか?いまここで。恥ずかしいですね。男同士ですけど…あ、じゃ一緒にお風呂入りませんか?それなら大丈夫かと」
「いいよ、じゃ一緒にお風呂入ろうか」
「おふろが湧き上がりました」の音声とともに二人で風呂場へ。
こうすけは、手でチンチンを隠していたが俺は手で払い除けた。
完全なる包茎だ。ただペニス自身の長さや太さは申し分ない感じ。
「そんなマジマジ見ないで下さいよ。恥ずかしいですよ」と照れくさそうにする表情が可愛いかった。
窮屈であったが二人で湯船に入り、ジェットバス、レインボーの電気を点灯させる。
「凄いですね。まるでホテルじゃないですか?」とこうすけはテンションを高めで言った。
湯船から出て椅子に座るとこうすけは、
「背中流しましょうか?」とボディシャンプーで俺の背中を洗い始めた。
俺は反対になり、「前も洗ってよ」と言うと無言で上半身を洗い始めた。だか、なかなか大事な部分を洗おうとはしなかったので
「ここも素手で洗って」とこうすけの手を自分の大事な部分に持ってきた。
「他人のここを洗ったことないのでどうしたらいいのかわかりませんが…といいながら俺のペニスから玉袋を素手で洗い始めた。
この時の困惑した表情に俺のペニスは完全に勃起した。
勃起したペニスを戸惑いながらもシコシコと洗い続けた。
「ありがとう、交代」といいながら俺は立ち上がりこうすけを椅子に座らせた。
背中から上半身へ。そして、ついにこうすけのペニスに手がいこうとした時に、こうすけのペニスは勃起していた。亀頭は綺麗なピンク色であった。
構わずこうすけのペニスにボディシャンプーを付けて俺の素手でいやらしく洗う。
「気持ちいい?勃起してるじゃん、こうすけもエロいな」とこうすけのペニスを刺激する。
「痛いです。優しくしてください。普段かぶってるから敏感で」
結局二人ともいかずにシャワーでボディシャンプーを洗い流して浴室をでた。
たくみはイビキをかいて寝ている。
よっぽど疲れていたんだろう
掛け布団をかけた。
イビキはうるさいが寝顔は可愛かった。
「こうすけ、俺はあっちの部屋で寝るね、そのソファーで寝ていいよ、おやすみ」
「おやすみなさい、あ、ゆうひさん、明日何時に起きますか?」
「たぶん、9時かな」
「はい、9時ですね、おやすみなさい」
朝、携帯が鳴り響いて俺は目覚めた。
リビングに向かうと何やらコーヒーのいい匂いが。
「ゆうひさん、おはよう御座います。勝手に作ったんですが…」
テーブルには、サラダ、コーヒー、目玉焼きにパンが、並べられていた。
「こうすけ作ったん?うまそー」とテーブルへ。
「そう言えばたくみは?」
「ほら、そこに」とこうすけは指さす。
まだ寝ている。
「若いっていいな、どんだけ寝れるんだか」
こうすけと二人で朝食を食べてるとたくみが起きてきた。
「腹減った」
こうすけは、立ち上がり「まずは挨拶でしょ!おはよう」と母親のような感じでトースターでパンを焼きに行く。
「おはよう」
「たくみ、疲れたみたいで何時間寝たん?」と俺が尋ねると
「俺、何時に寝たのかな?」と相変わらず天然ぶりを発揮していた。
朝食後、朝のシャワーも浴びて11時に。
そろそろ会社へ向かう支度をし始める。
「あ、ゆうひさん、仕事ですか?」
「え、こうすけも準備してどこいくの?」
こうすけは、
「たくみ、ゆうひさんが仕事行くのにここにいれるわけないだろ、それに仕事探さないと」
俺は無言で一旦寝室へ行き戻ってきた。
「いまから仕事で赤の他人を家に置いとくことは出来ない。だから、二人とも俺と家を出てもらう。」
たくみはポカンとした顔をして「マジか!」と一言。
俺は「ただし、18時には帰宅するからその頃にまた来たら泊めるから」
連絡手段としてLINEを交換した。