いつもの隼なら、ここで手を止めて終わるのに。
そのまま首筋、脇腹、俺の上半身を触り続けた。
「やめろ…って…」
隼は妻子持ちだし、ゲイの要素は無かったはずだ。
だからこそ気を許していたのに…
この状況は、どういう事なのだろうか。
手つきが、おふざけでは無くなっている気がする。
頭の中の混乱とは裏腹に、俺の身体は完全に淫らなスイッチが入っていた。
いきなり手首を掴まれ、左手をガッと強制的に上に挙げさせられた。
その瞬間、隼の手が俺の脇を下からなぞった。
「あぁっ!!!!」
「匠、脇感じるの?大きな声ださないで、ばれるよ」
そう言って、俺の脇を何度も往復する隼の指先。
「んぁ、っく!んんー!!」
返事もまともに答えられず、ただ声が響かないようにする事で精一杯だった。
「たくみ…」
そう呟いた隼は、俺の首筋に舌を這わせた。
「はっあぁっ!!っダメだよ、俺…汗かいてるから…」
舌の動きを止めないのは、それでもいいよという事なのだろうか。
俺の首筋の汗を舐めとっているようにも感じる。
「匠。中入ろう。」
そういって隼は俺の腕をつかみ、仮眠室へ連れて行かれた。
仮眠室に入るなり、鍵をかける隼。
しばらく無言で見つめ合い、そのままキスをした。
俺の口内に、隼の暖かい舌が侵入してくる。すこし甘い気がした。
そして乳首を看護服の上からいじられる。
口を塞がれながらも、声が漏れてしまう。
看護服を脱がされた俺は、上半身裸の状態になった。
隼が「身体、綺麗だな」と呟き、俺の乳首に舌を転がし始めた。