本当はエロのところまでのつもりだったんですが、好評のお言葉を頂き、内容に面白味を持たせたいため、フィクションを交えながら書いていきたいと思います。
火曜日。
朝、家を出る。
玄関を開けた瞬間に体を包む風が
夏と比べて、だいぶ爽やかになってきた。
健「さ、今日も一日、やるかー」
背伸びをしながら車まで向かう。
階段を降りていくと、東側には太陽。
昨日まで降っていた雨の匂い。
なんとなく軽い気持ちになる。
ふと、西側を見ると虹がうっすらと出ていた。
健「あ!」
そう言って俺はスマホのカメラを起動した。
通常虹は夕方に出ることが多く
太陽の反対側、つまり太陽を背にして
見える。
それが夜まで降っていた雨の水蒸気でうっすらと、朝日によって輝いていた。
最近、虹や空に関心なんて持ったりなんて、しなかった。
健(あの日も虹が出てたっけ)
俺は高校時代から付き合っていた彼女と別れる日、大学を卒業する年だ。
その日は3月にしては暖かく、雨が降って
夕方虹が出ていた。
そこからだ、俺の日常はあまり面白いなんて思わない日々が続いていた。
広告系の会社に勤めたものの、営業の雰囲気が肌に合わず、1年で退職した。
紆余曲折あって今に至る。
そんな自分が今とても充実している。
健「雅兄の…おかげだな…」
呟いて車に乗り込んだ。
早速LINEで雅兄に虹の写真を送る。
送った瞬間、既読がつく。
健「あれ?ライン開いてる?」
その瞬間、なんとすぐに
雅兄からも虹の写真が送られてくる。
健「あ!同じの見てたんだ」
そして文章も送られてきた。
雅之!《同じの見てたんだな!しかも同じ事考えてたなんて。本当俺ら、以心伝心やな!》
そのコメントが嬉しくて、ニヤけてしまう。
健《雅兄!おはよう!びっくりしたよ。雅兄も意外と純粋なのかも?》
雅《意外とってなんだよ?俺はいつでも純真無垢だぜ。》
健《はいはーい、じゃあ俺は純真無垢な人からキスやエロを受けたわけだ?》
雅《はいはい、分かった分かった。出勤前だろ?気をつけて行けよー。》
健《おう。また後でー。》
朝から上機嫌で店に向かった。
〜〜〜昼〜〜〜
今日は俺が一度昼過ぎで帰るから
主婦の人とエリカの2人が入ってくれている。
だから俺はパソコンでゆっくり、売り上げの粗利や、次のセール品の入荷のノルマなどを計算していたが、窓から入ってくる風が心地よくて、少しうとうとしていた。
フッと目が覚めると、12:55
あー、そろそろ一回帰って洗濯とかして
また18時に出てこねぇと。
帰る支度をする。
エリ「あー、店長帰るんですかー?ずるーい。」
健「わりぃな、一回帰って洗濯して昼寝して、また18時にくるわ」
主婦「店長さん、今日は23時までなんですね。一度帰ってゆっくりしてくださいね。夕方までは、任せてださい。」
そう言ってくれるのは、近所の主婦の西さんだ。
健「西さん、ありがとう。また後ほど」
そう言ってカウンターを出ると
ちょうどCDCが入ってきたところだった。
「こんちはーー!、CDCでーす!」
颯爽と入ってきたのは、以前来た俺の5つくらい下の男性だ。
坊主に近い短髪で、まるで野球部って感じだ。
健「ご苦労さまでーす。」
そう言って横をすれ違おうとした。
するとその男は
男「店長さん、もう帰られるんですか?」
と話してきた。
健「あ、あー、夕方また出てくるんすわ」
男「そうなんすね!じゃあ、また後で会えますね!」
健「え?あー、そうすね。じゃ、お疲れッスー。」
なんとなく違和感を感じた。
また会える?
普通男が男にそんなこと、言うか?
健「へんなやつ…」
車を運転しながら呟く。
今日が雅兄であることを期待していた俺。
アイスカフェラテでも奢ってあげようと思っていただけに、何となく残念だ。
健「まぁ、木曜日。また会えるしな!」
木曜日を期待しつつ、俺は洗濯物などを終わらせ、昼寝しようとソファに横になった。
雅兄さんと関係を持ってからと言うもの、ノンケもののAVを全く見なくなった。
スマホを開き、Safariのお気に入りの中のエロ動画を消していく。
健「俺には、もうあんまし必要ねぇしな」
なんとなく、スマホも心もスッキリしたような感じがした。
------夕方-----
男子大学「っちーす。お疲れッス〜」
健「おー、お疲れー」
揚げ物を作っている俺の後ろから、男子の声が聞こえた。
男子「てんちょー!聞いてくださいよ!俺、彼女できたんスよー!」
健「ふーん、おめでとさん。で?何歳なの?」
男子「一個上なんすよ!この間デートしてきて、ホテルも行きました!!!ちょー良かったッス」
おちゃらけてるコイツは、いつもこの調子。
悪ガキって感じの雰囲気だが、仕事と恋愛は真面目で、一途だ。
彼女とホテル。
その言葉に、俺は珍しく想像してしまった。
自分のイチモツが、女の中に入っている。
自分が主導権を持ち、腰を激しく動かして
Gスポットを責めると、よがり狂う女。
久々に、イチモツを締め付けるあの感じが堪らなく欲しくなった。
男子「らっしゃっせー」
俺が揚げ物をしている間はコイツがレジをしてくれる。
そんなこんなで日が暮れて行った。