それから、俺と雅之さんの
奇妙な関係が始まった。
♪♪LINE音
雅《今日、そっちのコース》
仕事の合間に打ってくれたのだろう
無機質な感じでこの時間に送られてくる。
健《りょーかい!》
そう送っても、仕事に戻っていてしばらく既読はつかない。
しかしこれが俺らの常になっていた。
雅「ちはー、CDCでーす」
エリ「お疲れ様でーす。」
雅「ん?健介は?」
エリ「店長なら今揚げ物してますよ!」
雅「おーい、けんすけー」
健「あ、雅兄。ごめん、もう少しで終わるからー!」
雅「はいよー、ファイル置いとくなー」
健「りょー」
こんな会話が日常的になっていた。
エリ「なんか最近、店長妙に機嫌良くて、気持ち悪いです。」
健「なにがだよ、別に機嫌良くねぇし。」
エリ「でも、悪くもないんでしょ?」
健「ま、まぁな。」
エリ「この間だって、SVに対して、なんだか愛想良かったしー。なんかこの夏で色々と変わりましたね〜」
健「うるせぇーなー、俺の機嫌なんかどーでもいいだろ。」
エリ「なんか、CDCの崎田さんと喋る時はさらにテンション上がってるし。もしかして、2人。デキてるんじゃないですかー?」
健「あのなぁ、俺は男!向こうも男!それに向こうは妻子持ち!ありえねぇだろ。」
そう言った自分が少し切なかった。
そうだ、妻子持ちなんだよな。
その言葉がひどく脳裏を通っていった。
エリ「まぁいいですけどー」
エリカは妙に色々と鋭いのだ。
洞察力があり、隠し事をするには手強い相手だ。
日に日に、変わっていく俺の様子を一番感じているらしい。
少し注意が必要だ。
絶対に言えない。男同士なんて。
しかも片方は既婚者。
ありえない、あってはいけない。
そう思うたびに、胸が痛くなる。
♪♪LINE音
雅《健介、今日夕方終わりだよな?ちょっと会わないか?》
健「いいスよ!いつもの公園に行きますね!》
雅兄の家からうちの店は遠い。CDCはその延長線にある。だから、真ん中あたりで会うのが一番なんだ。
俺たちは、夕方会う時は、その真ん中あたりにある公園で待ち合わせることにしていた。
雅「おす!お疲れ様。」
健「お疲れッス。」
雅「ほら、コーラ、飲むか?」
健「ありがとう!」
夏の終わり、夕方にはツクツクボウシが
鳴いている。
雅「夏も終盤だな。」
健「そうっすね。今年も花火しなかったなー」
雅「花火か。俺は庭でやったけどな〜」
健「家族…と?」
雅「まぁな。」
ほんの少しだけ悔しいと思った。
でも仕方ない。
雅「来月の初め。9月に、花火大会あるだろ?あれ、一緒に行かないか?」
健「え?奥さんと息子さんは?」
雅「その日、息子は宿泊研修でいないんだ。んで、嫁も久々に実家帰りたいっていうからさ。じゃあ、俺は飲みに出かけるって言ったんだ。」
健「あ、そうなんだ。いいっすよ。」
雅「お、じゃあ決まりな。」
少し素っ気ない感じを出したが
心の中では舞い上がっていた。
コーラも飲み終わり
しばらく沈黙が続く。
セミの鳴き声が公園に響く中
雅兄が口を開いた。
雅「健介…その…キスしてもいい?」
健「ん。いいっすよ」
俺はてっきりここでするもんだと思ってた。
人もいないし、少し暗くなってきている。
バラやしない。
でも雅兄は立ち上がって、俺の手を引いた。
健「あっ、ちょ…どこ行くんすか?」
雅兄は公衆トイレの方に向かう。
健(えー!まじかよ。絶対エロに発展するだろ…汗)
案の定、雅兄は激しくキスをした。
「ん…ん"…はぁ…んん。」
言葉にならない2人の声がトイレに響く。
俺の腰には雅兄の膨張したモノがあたる。
もちろん俺のだって同じようになっている。
雅「健介、しゃぶらせてくれ。」
健「え!俺、今日外で仕事したから汗臭いよ!」
雅「いいから!」
いつもこうだ。雅兄のペースに巻き込まれる。
ズボンをズルっと、そして、パクっとやられる…
グチュ…グチュ…
俺の先走り液と雅兄の唾液が絡みつく音がする。
健「ま、雅兄…す、スッゲェ、気持ちいい…」
俺たちはお互いのモノを頬張る度に、少しずつ技量が上がっていき、今ではお互いを口でイカせることが出来る。
雅「んぁ、、うめぇ…健介、うめーよ。」
健「雅兄、ずりぃよ。1人だけ。」
雅「はは、じゃあ俺のも頼むよ」
青い作業ズボンのチャックを開け、ズルっと出てきたのは特大サイズ。
今日一日、かなり頑張ったのだろう。
汗臭い。でも、それが堪らなく興奮する。
無我夢中で舐めた。
ぐちゅぐちゅ…ちゅぽ…
雅「ぅ、うぁ…健介…やばい…俺5日抜いてねぇから…いきそう。」
やはり結婚している身だと、なかなか1人になる事がなく、抜きづらいらしい。
俺は裏筋をレロレロと責める。
ビクッビクッと、口の中で跳ねる
雅兄の中心。
裏筋を責めたまま、舌を鈴口まで持っていき
先端を責める。
腰を引く雅兄のケツを手で引き留め、喉の奥まで飲み込んで刺激する…
雅「ダメだって、いっちまう。お前と一緒にいきてぇ。」
そんなこと言うもんだから、一旦口を離す。 一緒にいくって、どうやって?
雅兄がバックから取り出したのは、長い筒形のオナホ。
30センチ近くはだろうか、端から端まで筒抜けになっている。
雅「これでお互いのザーメン混ぜようぜ」
なんつーエロい事を言うんだと思ったが
すかさず俺は受け取って、雅兄と俺。
お互いのモノを入れた。
しかし長さがほんの少し足りず
お互いの先っぽがあたる。
それにめちゃめちゃ興奮した。
健「先が当たるよ」
雅「ええやん。お互いのモノにぶっかけて混ぜようぜ」
ぐちゅぐちゅと、オナホを動かすと
快感でお互い、顔がしかめる。
俺は雅兄にキスを求める。
深く深く味わうようにお互い舐める。
ほぼ同じタイミングでいきそうになる。
雅「俺、もう出る…!」
健「俺も!」
ドクッドクッ
大量に出たのがわかる。
雅兄のと俺のが混ざり合って
暖かい。
しばらくこのままでいたいなと思ったが
雅兄を家に帰さなければならない。
チュポンと音を立てて、お互いのが出てくる。
白くドロドロしたものを洗い流して
俺たちは公園を後にした。