ガチャ…
ドアの鍵が開く。
雅「お邪魔しまーす。」
健「どーぞ。」
雅兄が初めて俺んちに来た。
健(変なもん置いてねぇよな焦)
雅「うぉー!健介、カッケェ!」
雅兄が手にしたのは高校の卒アル。
空手部の写真の俺が写っている。
雅「あんま変わんねぇけど、胴着カッケェな!」
健「そうでもないっすよ。普通っす。」
誰でも着れる胴着だ。帯の色が黒なだけ。
雅「んな事ねぇよー、これ俺が女だったら惚れるぜ」
いちいち、雅兄の言葉の意味が気になって仕方がない。
健「雅兄、と、とりあえず。焼きそば作りますね」
雅「あ、俺も一緒に作る〜。」
そう言って横に並んで玉ねぎの皮を剥き始める。
10センチほどの身長差は、横に並ぶと、なおその差を感じさせる。
健(奥さんはいつもこんな雅兄を見てるんだろうな…)
雅「健介!見て見て!」
楽しそうにいう雅兄を見たら、なんと
冷蔵庫の中から魚肉ソーセージを出して
息子があるであろう場所でピンピンしている。
健「ちょ!何やってんすか!高校生じゃねぇんだから!」
雅「へへ!ほっそ長ぇだろ!俺の!wwww」
健「食べ物で遊んだらダメすよ!」
雅「ま、俺のは太さがあるけどな!」
健(…//////…何言ってんだこの人。)
赤くなる顔。体温が上がるのをを必死に堪えてフライパンに油を引く。
〜〜〜〜〜カシュッ(缶の開く音)
雅「んじゃ、かんぱーい!
健「か、乾杯…」
さっきの「俺のは太さがあるけどな」
という言葉が頭から離れない。
俺だって、割りかし自信はあるんだ。
前の彼女にだって、大きいと言われた。
銭湯で見かける男よりも、だいたい大きい。
でも、雅兄のは…どのくらい大きいのか
気になって仕方なかった。
その太いものを、奥さんの中に入れて
種を擦り込んだ…そんな事を考えると
股間が熱くなりそうだ…
焼きそばを食べ、つまみも食べ
結構飲んで、酔いが回ってきた。
雅「健介、テレビつけてよ!」
健「あ、はい…。」
テレビをつけると、それは丁度
『おっさんずラブ』のキスシーンだった。
健「あっ!!」
俺は慌ててチャンネルを変えようとしたんだが、誤って音量を上げてしまった。
キスシーンの音が大きくなる…。
健(やべやべやべ…焦 早く変えねぇと!)
雅「なぁ、健介。」
健「な、なんすか?」
雅「男同士のキスってさ、気持ちいいのかな。」
健「いや、そ、そもそもキスって気持ちいいっすか…?」
雅「俺、気持ちいいと思うけどな。若い頃なんかは、キスしたらすぐチンコたっちまったけど」
健「あ、まぁ、それは男なら誰でも…」
雅「それってさ、男同士もそうなんのかな?」
健「い、いやー。ならないんじゃないっすかな?男同士だし…汗」
雅「健介、試してみよっか」
健「ハっ!?何言ってんすか!」
雅「いいじゃねぇか、別によ。それに俺、お前となら… 健「酔いすぎ!悪ふざけはよして下さい!」
そう言い放つ俺なんか、関係ない。
マイペースな雅兄は、キリッとした顔で
だんだん近づいてくる…
健「ちょ…ま、まさに…ん!」
雅兄と俺は口と口をくっつけるだけで
しばらくそのままにして、やがてゆっくり離した。
雅「どう?勃った?」
勃つわけないに決まってる。
男同士のキスなんて…
そう思った…
雅「俺は勃った。」
健「え?」
雅「俺は勃った。お前とキスして、興奮した。」
健「あはは、そうすか…」
雅「お前は?お前はどうなんだよ。」
健「いやぁ、俺は勃ってないかと…」
雅「確かめる。」
そういうと、また唇を重ねてきた…
深い…ディープだ
口の中に雅兄の舌が入って
俺の舌と絡む。
熱い…かなり熱い。
顔が熱り、息ができない。
んバッ!!!
健「息させてください!!」
死ぬかと思った。
雅「やっぱりお前も勃つんだな」
雅兄は、キスをしながら
俺のアレを揉んでいた。
健「そ、そりゃ、触られたら勃つでしょ!」
雅「俺は触られなくても勃った。なぁ、健介。もう少し深いところまで、探ってみるか。」
今度は、俺の体を押し倒して自分の体を重ねてきた。
唾液が絡む音がする…
もうダメだ…俺は、この人に興奮している。
多分、俺はこの人は恋をして、この瞬間を待っていた。
脳裏でそう思い浮かべながら、雅兄のペースで服を流され、体の筋を舐められる。
健「あ!…ちょ…。ダメっす…う、うあ…」
雅「敏感なんだな…。俺とまんねぇよ」
きっと奥さんともこんな感じなんだろう。
でも関係ない。今は俺とHをしているんだ。
雅「なぁ、健介。俺と一つになんねぇか?」
徐にそういうと、立ち上がって
カチャカチャとベルトを緩め始めた…
雅「お前も脱げよ」
その言葉に逆らえるわけもなく
お互いのズボンを脱ぐ姿を見ながら
自分のを下ろす…
で、でかい。
かなり、でかい。
俺も自信あるけど、それよりもでかい。
缶コーヒーくらいの太さあるんじゃねぇの!?ってくらいだ。
脱ぎ終わると、雅兄は俺の体にもう一度重なり、お互いの息子同士を重ねて、上下に揺らし始めた。
健「ぅ…うぁ…え、エロい」
雅「くっ…すげー、お前カッケェな」
健「雅兄に言われても嫌味にしか聞こえないっす」
お互いの先走りが絡み、さらに刺激を強く感じさせる。
雅「なぁ、健介。しゃぶってくんねぇかな」
健「ま…まじすか…わ、分かりました」
立ち上がる雅兄。その中心のものを、口に含む。
雄くさい匂い、いやらしい弾力と形、口にやっと入るくらいの大きさ。
俺は無我夢中で口に頬張った。
雅「んく、、やべぇ、気持ちいい…」
ぐちゅぐちゅと音がなる。
雅「やべぇ…いっちまう…。口はなせ!」
俺は離すまいと、強く吸い上げてさらに動かす。
雅「あ、やばかって!!う…あぁ、で、出る!」
ドクッドクッ…
口いっぱいに、初めての味が広がる。
健「ま、まずい…」
男の遺伝子ってこんなに不味いんだ。
でも、なんとなく嬉しかった。
雅「おい、健介。口の中出せ!」
半分は飲んだが、最後まで飲みきれず
俺は雅兄の手のひらに出した。
雅「離せって言ったのに言わんかっちゃねぇ」
そういう時、その自分の遺伝子の液体を持ちながら、俺にキスを求める。
刹那、俺の中心に刺激が走る。
ヌルッと、暖かい。
まさかと思い見てみると…
雅兄は、自分の液体を俺の息子に塗りつけて、上下に揺らしている…
健「ん!!!ん"ーーー!」
強すぎる。雅兄の吸い付くようなキス。
ヌルヌルと刺激してくる、ゴツゴツした手のひら…
意識が飛びそうだった。
雅「出してぇんだろ?いっちまえよ!」
健「雅兄!ダメだって!!!い、イクって!!!あぁ!!」
ドクッドクッドクッ!!
俺は己の高ぶりを、雅兄と自分に向けて発射した。
雅兄の顔に俺の液がかかる…。
やっとキスを離してくれる…
すると雅兄は、顔についた俺の液を
指で救って、ぺろっと舐めた。
雅「うん、まずい」
ニヤっと笑うその顔は、俺が一番好きないつもの顔だ。
でも、この日俺は
雅兄と親密な関係を持った人しか知らない
雄の顔を知った。
雅「風呂…入るか。」
健「うん…」
一緒にシャワーを浴びる。
会話は少ない。
お互い気まずいのだ。
健「あの!雅に…
雅「健す…
同時に喋りかけた。
多分考えてることは同じだと思った。
だから今度は俺から求めてみた。
優しくて重なる唇に、ほっとして
舌を絡めた。
シャワーの音だけが浴室から聞こえていた。