12:55
そろそろCDCが来る時間帯だ。
心なしか、俺は13時が近づくと
ソワソワしていた。
外を見ているとトラックが入ってきた。
健(あ!崎田さんだ!)
俺はなんだか浮かれていた。
毎日、ドライバーが同じわけではない。
今週のはじめ、あの日。
俺が熱中症で倒れて、雅之さんに倒れかかった日。雅之さんの顔が近くにあった瞬間が忘れられず…ソワソワする。
雅「ちわー。CDCでーす。」
健「あ、お疲れっす!」
雅「おー、健介お疲れ!体調はどうよ?」
健「もう大丈夫すよ!崎田さんは元気みたいすね」
雅「暑いのはトラック降りた時だけだからヘーキ!てか、健介も俺を下の名前で呼べよー。」
ニヤっと笑う顔は、最初の印象とは程遠く、親しみやすくて…なんつーか…安心する。
健「いやー、俺はそのー…じゃあ、雅兄(まさにい)どうすかね?」(うわうわうわ、まさにいだって!俺何言ってんだ、子供じゃねぇんだし!)
雅「ん。いいよ!雅兄で!」
健「え…?」
雅「うん、雅兄でいいよ!」
健「あぁ、そ、そうすか。じゃあ…雅兄。」
自分で言ったくせに、すんげー恥ずかしい。
雅「ん。じゃあ、更なるお近づきの印として。」
そう言って差し出したのは、ノースフェイスのステッカーだった。
健「あ。ノースフェイス…」
雅「うん、俺、登山してた事があったからノースフェイス好きなんだわ。これ、やるよ。健介もノースフェイスのシャツ持ってんだろ?」
俺が倒れた日。
確かに制服の下にはノースフェイスのシャツを着ていた。
雅「俺、同じシャツ持ってるんだわ。兄弟だな!」
ニヤっと笑いながらそんな事言っちゃうから、俺は恥ずかしさと嬉しさで、モゴモゴしていた。
雅「それ、車とか水筒とかに貼れるから。健介は水筒の方がいいかもな?」
健「いやー、あの日はたまたま水飲んでなかっただけっすよー。でもまぁ、水筒に貼ります。」
そう言って俺はステッカーをもらった。
雅兄はいつものように、ニヤっと笑いながら店を出て行った。
帰宅後…
バタン…
健「あー、疲れた。飯飯…。あ、そうだ。ステッカー…水筒に貼りたいけど…水筒ねぇしなぁ…。タンブラーに貼ろっ」
俺はいつもアイスカフェラテとかを飲むときに、保冷が効くタンブラーに入れて飲む。
そのタンブラーにステッカーを貼った。
そのステッカーが嬉しくて、タンブラーをテーブルに置いて、そのテーブルで飯を食って酒を飲んだ。
健「んぁ"ー。酔っだー。」
ソファーにもたれかかった。
ふと、倒れた日の近すぎる雅兄の顔を思い出す…。
思い出すだけでドキドキする。
疲れてて、酒が入ってるのもあってか…
股間にテントが張る…
健「いや、なんで勃ったんだ。雅兄は男だし…俺も男だし…」
そうは言っても、体は正直だ。
収まることのない息子を
俺は我慢できずに服から出して
さすり始める…
先からは粘り気のある透明な蜜が出てきた…
健「ん…あ…やべぇ…イキそう。」
俺の頭の中では、雅兄のニヤっとした顔が思い浮かぶ。
健「ちげぇよ、あの人は男…だしっ…う…しかも嫁と子供もいる…。あ…でも…ダメだ…で、出る…!」
ドクッ!
俺は初めて男を想像して、己の高ぶりを解き放った。
健「俺…最低だな…」
賢者タイムになって、酒に酔ってフラフラしながら、シャワーを浴びるため、浴室に向かった。