ダイ君と別れてから、その後はダイ君とのことも忘れつつ、母さんが帰って来るまでまだ数日あったので、友達と遊んだりして時間を過ごしていました。
そして、そんな遊び三昧な毎日を送っていたある日の朝、母さんからのラインを見てあることに気付いたんです。ラインには、、、
「じいちゃんの理容院の仕事を3日間手伝うことになったから、来週の水曜日に帰ります。お金足りるよね」
ということは、母さんが帰って来るまであと1週間ある、、、。 けど、母さんからもらった8万円ほぼ使い切ってしまった。 本当は2週間分くらいの予算として多目にくれていたのに、本来なら十分足りるはず。。。。
計画性がないボクはゲーセンで使ってしまったんです。 母さんに知られたら怒られるし、、、どうしようと悩んでいました。 そして家の中にお金がないか探しまくって、100円玉とかかき集めて、ようやく1500円くらいになりました。 それでも足りない。。。
お腹空いて、何か買おうと思って、1階にあるコンビニに行きました。 おにぎりでも買おうと思って手に取ると、お隣さんの合田さんが偶然入ってきて、「あれ?お母さんまだ帰ってきてないの?」と。
ボクが「あと5日したら帰ってくる」と言うと、(多分ボクの顔色見て、何か感じ取ったんだろうけど) 「ご飯どうしてるの?」って聞いてきました。 ボクが正直に話すと、合田さんは「ウチにおいでよ」と誘ってくれました。 でも他人の家に行くのは抵抗があったし、 お隣さんで知り合いではあるものの、親しい訳でもないし。だから断ろうと思いました。
そしたら合田さんはボクに1万円札をくれて、好きなものを買ってちゃんと食べなさいと言ってくれました。 ボクは恥ずかしいけど受け取ることに。 そして合田さんはニコっとして行ってしまいました。
その日の夜、シャワー浴びて、リビングでテレビを見ていると、8時くらいに家のチャイムが鳴ったんです。 ボクは玄関に急いで扉を開けると、合田さんが立っていました。 そして「ご飯食べた?」って聞いてきました。 ボクは食べてなかったので、「まだ、、、」と言うと、「ご飯作ったから、ウチにおいで」と誘ってくれたんです。 ここで断る理由もないし、ボクは頷いて、彼の家に行きました。
合田さんは、合田潤 アイダ ジュンさん、と言います。なのでこれからは潤さんと言います。
彼の玄関を開けると、スゴくいい匂いがします。「ハンバーグ作ったんだよ」
家に入ると、ウチと間取りは一緒だけどインテリアに結構凝っていて、照明とかもすごくオシャレでした。
潤さんはボクを座らせて、おかずを何品もキッチンから運んできました。 「メッッチャうまそう〜、早く食いてぇ」ボクが思わずそう言うと、潤さんは、「先に食べな〜」と言ってくれました。
ホントにめちゃくちゃ美味かったです。サラダとか、チキンのグリル焼?とかもめちゃ本格的。