続き
小便器で用を足していると、早めに終えた圭がまた俺にちょっかいを出てきた。
圭はしゃがんで後ろから俺のお尻に顔を埋めて、何度も匂いを嗅いできたのだ。
「圭、誰かに見られたら恥ずい。。」と言うと、圭は「えへへ、ごめんなさい笑」と言いつつ、もの惜しそうに立ち上がった。俺は素早く切ると、圭の手を引っ張り、個室に圭を入れた。
圭はえっ?といった表情をした後、「祐ちゃん、大胆だね笑」と言った。俺は、人に見られない所でなら、好きにさせてやろうとの思いだったが、圭に言われて、俺が興奮して無理やり連れ込んだ感じになっている事に気づき、急激に耳が熱くなった。
そうじゃないと言いかける前に圭は俺を前から抱きしめてきた。
「祐ちゃん、可愛いね」と圭は俺の耳元で囁くと、俺の熱くなった耳をペロッと舐めた。
俺はその瞬間身体がビクッとした。
圭は抱きしめたまま、顔だけ離すと俺の顔をまじまじと見ながら、「祐ちゃん、耳赤いよ。」と無邪気な笑顔で言ってきた。
俺が圭に何してんの。と言いかける前に今度は圭は俺のほっぺたにチュウをしてきた。
身体中が、熱くなるのと同時に、対照的にヒンヤリとしている圭の唇の感触がほっぺたに残った。
圭は再度俺の顔をまじまじと見つめながら、今度は目をつぶりながらオレに顔を近づけて来た。ドキドキが止まらないと思ったのもつかの間、唇と唇が触れ合いキスをした。
圭が更に舌を入れようとしたと思った瞬間、トイレの入口が勢い良く開く音がした。
俺たちは少し驚き、直ぐに気配をころした。どうやら、外周を終えた他の野球部のようだった。
やっと我に返り、野球部たちがトイレから出てしばらくしてから、そっとトイレから出た。
その後は何事もなかったように、お互い別れた。
圭は何事もなかったのように「祐ちゃん、またね!」と言ったが、俺は上の空で手だけで返事をした。
次の日の朝、目が覚めると風邪を引いたかのように身体が熱い事に気づいた。