なんとかこのポーズも乗り切った。
一度トイレ休憩をもらって処理してから戻ってこようか、なんて真剣に考えたけれど
そんな隙もなく次のポーズが指示された。
神崎「ベッドに後ろ向いて膝立ちになって」
「そのまま手を突いて。」
俺「ここに?」
神崎「ううん、枕の上に」
そう、四つん這いだった。
神崎「ちょっと腰を反らせて。そうそう。」
「痛くない?」
俺「痛く無いです。。。」
井上さんが「エロっ」って小さく漏らしたのが聞こえた。
神崎「じゃぁこれで20分くらい、お願いします。」
井上さんのシャッターが今まで以上に聞こえた。いろんな方向から。
しばらく神崎さんが描き続けたあと、鉛筆の音が止まり、こっちに来る気配があった。
お尻を触りにきた。
予想通りだ。そう思った。
でも、神崎さんはお尻の形を確かめた、そんな触り方をした後、
俺のお尻を明らかに撫で回した。
そして、お尻の割れ目に何かがあたったと思ったら、
クンクンという音と空気が触れる感覚があった。
当たったのは神崎さんの鼻。
俺の動揺が伝わったのか、
「さっきも言ったけど、匂いは質感を伝えるのに大切なものだから。」
もう俺はそうなんだと納得するしかなかった。
でももう納得とかそう言う問題じゃなかったんだと思う。
頭は真っ白だった。
もちろん、モノも熱を持っていた。
そして次の瞬間、神崎さんは少し褌の後ろのTになっている部分を横にずらした。