俺が高3に上がった時の話。
当時、男子校水泳部で一応副部長だったんだけど、4月になって1年の新入部員が6人入ってきた。
そして、そのうちの1人に一目惚れした。
名前は拓海、周囲から「浅黒い千葉雄大」って言われてたから学校でも指折りのイケメンだったと思う。身長は低めでそん時で160センチくらい、体重は40キロ後半って言ってた。
笑った顔が特に千葉雄大に似てて、明るい性格、愛嬌があるからすぐに人気者になった。
俺もすぐに仲良くなりたかったけど、初対面だけは人見知りな性格でイマイチ距離を縮められずにいた。それでも部活の時、自然と目だけは拓海を追いかけていた。
そんでもって毎晩、拓海の事を想像してはオナニーばっかしてた。(笑)
拓海と初めて長く話したのは月の下旬ころだった。
「意外と競パンの人って多いんですね。」って部活中に拓海が話しかけてきた。
「水着って生地が少ないほど安いし消耗品だからね。あと脱ぎやすかったり男子校じゃん、それに屋内プールだし女子の目気にしなくていいから、部活は競パン多いよ。俺も競パンだし。」
「へぇー!そういう理由だったんすかー。知らなかった。」
「拓海はいつから水泳部?」
「俺は部活は高校で初水泳部です。」
「え、そうなの?泳ぎ早いよね。」
「中学はハンドボール部でした。小3から中1までスイミングクラブに通ってたんでそれなりには泳げますよ。(笑)」
「そうなんだ。ずっとスパッツ型?」
「そうですねー。小学校の時は競パンの時ありましたけど。」
「競パンのほうがいいよ。楽で。」
「言われてみればそうですよね。俺も競パンにしようかなー。」
「じゃあ部活終わったら〇〇〇(スポーツ用品店)行かね?競パン見るだけ見に行こうよ。」
「えっ?いいですよ。一緒に見てくれるんですか!」
「うん。じゃあ後でな。・・あ、大勢で行くと色々めんどくさいからこの件は俺と拓海の秘密で。(笑)」
内心めちゃめちゃ嬉しかったし、ドキドキした。