全身をくまなくタオルで拭き取ったが、拭いても拭いても汗が溢れるしょうま。
若いアスリートだけあって代謝が良いのだろう。
土間に椅子とスリッパを準備し、ボクサー1枚のしょうまを座らせた状態で背部から少し緩めに柱に繋いだ。
たいちはほぼ裸のしょうまを見て驚愕しているようだった。
「お前、どうした、何があったんだ?大丈夫か?」
「別に…ウザいなぁ…」
たいちの単語レベルでの質問の応酬に対し、しょうまはかなり素っ気なく一言返事をした。
その返答と態度に、たいちは更に混乱している様子だ。
「次はたいちだな。何だお前、しょんべん漏らしているのか?」
先ほど土間の土が濡れていたのは小水を漏らしていたからのようだ。
ジャージの股間部分もビッチャリと濡れている。触ると既に冷やかった。どうやら私が起きてくる前には漏らしていたみたいだ。
私は改めて、彼らの排泄のことについても今後考えないといけないという課題を抱えたのだった。
「さあ、おもらしのたいち。汚い身体を洗い流しに行こうか。」