俺が高校教師をしていた頃の話。
当時、大学を出たばかりの俺は172の62キロで
爽やか系イケメンとか言われたりもしたけど、
女に興味がなかったんだ。
この事に気づいたのは小学生の時で、
悩んだりもしてた。
教師になってしばらく、まだぺーぺーの新米教師だった頃、ある一人の男子生徒と出会ったんだ。
その子の名前はヒロキって言って背は俺よりちょっと低くて、顔はすごく可愛くて、ケツも小ぶりだけどプリプリしてて俺好み。
なんだか同じ臭いを感じて「もしかして」なんて思いつつ俺は相談に乗ってやることにした。
「ヒロキくん、何か悩みでもあるんじゃない?」
そしたら彼は打ち明けてくれた。。
ずっと男を性の対象にしてること、そしてそんな自分を嫌いなこと。
俺は生徒から本音を聞けたことが嬉しくて、
そして昔の自分を重ねてしまって。
ヒロキの頭を撫でながら「苦しかったよね、ヒロキ。でもなんとなく知ってたよ。俺も同じだから」って言うと
彼は一瞬驚いた顔をしたあと、嬉しそうに
「先生も男が好きなの?」と聞いてきたから
「うん、そうだよ。
なんなら俺たち恋人になっちゃおうか?」なんて冗談混じりで聞いたらなんとヒロキは即ok。
俺とヒロキは晴れて付き合う事になった。
ヒロキとの出会いが俺の運命を変えてしまうとも知らずに。俺が堕ちるとこまで落とされるとも知らずに。