>俺はこの場から一刻も早く逃げたかった。でも出口付近には先輩がいる。
俺は先輩と目をあわせているのが辛かった。
周りの人達は先輩と俺が喧嘩でもしてると思ったのか怪訝そうな顔をしていた。
不審者を見るような軽蔑した視線。突き刺さるような視線。
恥ずかしかった。心臓がバクバクして息が止まりそうだ。
「一人か? それとも誰かと一緒か?」
「一人っす、」と、俯いたまま短く答えた。
「個室だから部屋まで来られるか?」俺は先輩の後をついて行った。
俺に中に入るように促し、飲み物を買ってくると言って出て行った。
これから何が始まるのか不安だった。
部活の後輩とこんな所で出会ってしまったんだ。
先輩だって自分の秘密を知られたくないはずだ。
それとも「今日ここで会った事はお互いに忘れよう、」って言われるかも?
考えれば考えるほど、不安な気持ちになった。
でも良く考えると、ここで会ったのはある意味良かったかも知れない。
寮で話をする限り、先輩は俺の事をそんなに嫌ってない気がする。
当たって砕けろ!そう思うと少し気が楽になった。
先輩が戻ってきた。
缶ビールを一口飲むとちょっと照れたような顔をして
「ビックリしたよ、まさかザキとこんな所で会うとはな、
俺に遠慮しなくてもいい、好きな奴がいればそいつと楽しめばいい。」
「でも、、、。」俺が言葉を詰まらせると
「でも、ってなんだよ、」
俺は覚悟を決めて、、「だから今日、はっきり言います、
俺、先輩の事すっげぇ気になってます、てか好きなんです。
先輩と寮で話してた時だって必死でした、あれが精一杯でした、
俺の気持ち全然伝わってませんでしたか?これだけ言ってもダメっすか?
それにこんな所で会ってしまって、どうして良いのか分かりません!俺、苦しいっす。」
先輩は「ザキ」って言ったまま口を告ぐんでしまった。
それから徐々に先輩は自分の気持ちや俺に対する思いを淡々と話し始めた。
「ホントは俺の方からちゃんと言えば良かった、と思ってる、
今更言い訳じゃないけれど、俺が1年の時、先輩から一方的に誘われて凄く嫌な思いをした、
その先輩の事をどうしても好きになれなくて、それも一回で終わりじゃなかった、
でも俺には断る勇気がなかったし、誰にも相談できなかった、」
「俺がもしザキに言ったら、先輩の言葉としてザキは受け止めるかも知れない、
俺と同じ嫌な思いをするかも知れない、だからあえて平静を装った、
ザキは誰よりも可愛い後輩だけど、他の後輩と同じ目線で接しよう、
それ以上の特別な感情は持たないように自分に強く言い聞かせてきた、
ザキの気持ちは素直に嬉しい、凄い嬉しいよ、。」
先輩はそんな風に話してくれた。
俺は先輩の言葉を聴いて、
自分の気持ちが伝わっていたんだ、そう思うとなんか「ホッ」っとした。
急にパンツを穿いてなかったのを思いだし、股間を押えたりしていると
「なにをやってるんだ、そわそわして、。」
パンツを盗られてしまったと言うと、飲んでいたビールを吹きだして
「盗られたのも気づかずに、楽しんでたのか?」まぁ、先輩の言う事は半分当ってるけど。
「楽しんでた訳じゃありません、緊張してたんです、」って強く反論した。
先輩は笑って俺にデコピンを一発食らわした。
全然痛くなかったけど、俺が布団の上に倒れて「痛っ、コブができた、」って騒ぐと
「あっ悪かった、ちょっと強く当たってしまったのかな?」心配してくれた。
俺が大袈裟にしている事に気づいた先輩は、
「鈍感でも、それ位分るぞ!覚悟しろ!」って言いながら後ろから抱きしめた。
俺はそのまま先輩にもたれ掛ってた。ずっと前からこんな時間を待っていた。
先輩は残った缶ビールを一気に飲んだ。
俺も一気に飲んだ。
慌てて飲んだので、ちょっと口からこぼれてしまったら
「ザキにはまだ早かったかな?」って笑われてしまった。
先輩は急に真顔になり俺を見た。俺も先輩の視線を感じてじっと見つめ返した。
先輩は俺を抱き寄せながらキスをした。
俺は先輩の唇に自分の唇を合わせました。
憧れの先輩とこうしている事が信じられなかった。
凄く緊張していたが、全てを先輩の手に委ねようと思うと少し楽になった。
先輩のベロが俺の唇を割って、口の中に入ってきます。
お互いにベロを絡ませて段々と激しいキスを繰り返す。
先輩は俺を腕枕して、もう一方の手で俺の乳首を優しくつまみ、
激しいキスを繰り返しながら、乳首も転がすように舐めてきます。
「あっ、うっ、あっあ〜、っっ、っぅっ、」我慢できずに喘ぎ声がでてしまいます。
続きます。