柔肌への強烈な吸着感。尻、股間、そしてその間の部分まで――ギュッと引き締める厳しいまでのフィットの刺激。
日暮れ時の公衆トイレで塩素の臭いを漂わせながら腰をくねらせる日々が続きました。
生地が薄く締めつけも強いため、何かを跨がなくてもモゾモゾ触ってイクことができ、それも大きな魅力でした。
ただ、シーズンが終わり、衣替えの時期が来るとまた水着は私の手を離れてしまいます。
この年にはもう片づけた場所の目星はついていましたが、持ち出す勇気はなく、代わりに例のスクール水着の方で気持ちよくなって満足していました。
しかし悲しいことに中二の春、まだ夏も遠い時期に私はこの水着を紛失してしまいました。
前回の出来事以降、あの水着で楽しむときは林ではなくいつものトイレへ行っていました。
跨るものがないので壁に押しつけながらくすぐったり、単に壁に擦りつけたりして気持ちよくなった後は、そのまま手洗い場で洗うのを習慣にしていたのですが、私はその洗った水着を、不用心なことに(家族に見つかるのを用心した結果ですが)、トイレの裏に干してそのまま帰っていたのでした。
トイレ裏は丘に接している上、木々に覆われて暗く、ここなら見つかるまいと思ったのです。
裏の壁には板状の木が立て掛けられており、その陰に配管が通っていました。
私はそこへ水着をひっかけて、それで隠したつもりになっていたのです。
むしろそれまで無事だったのが奇跡と言うべきでしょう。その日いつもの場所を確認すると水着は跡形もなくなっていました。
風に飛ばされたかと辺りを探しても見つかりません。
泣きたくなるほどの事件でした。
恥辱から快感まで、濃厚な思い出が凝縮されたパンツが、捨てられてしまったか、持ち去られてしまった――
ショックにも関わらず、直後、私はいつも通り個室に入ってズボンを脱ぎ、ブリーフで擦りつけオナニーをはじめました。
すでにする気で来ておさまりがつかなかったのもありましたが、愚かしいことに起こった事態にも興奮していました。
見つけた人は一体どう思っただろう。こんなところに、こんな時期に、水着…。
捨てられたか、動物が取っていったかしたかもしれない。でも、誰かが持ち帰っていったとしたら…
あのパンツで他人がヘンなことをしているかもと想像すると、自分が辱められているような気持ちになり、あそこを刺激せずにはいられなくなりました。
まもなくブリーフの中でイッてしまい、だいぶ後悔しましたが、以来、たびたびこのパンツの行方を妄想してオナニーするようになりました。
こんな事件もあって、中二の夏、水泳が始まる頃にはまたしても欲求不満になっていました。
去年の夏以来、そして水着としても数か月以来の競泳パンツの着用感に私の心は掻き乱され、授業中はことあるごとに勃起との闘いでした。
いつもそんな状態でいたため、たった一度だけですが、授業中にイッてしまったことがあります。
半ば沈んでいたコースロープを跨いでしまった直後、ロープのたわみが突然戻り、浮きと浮きの間で剥き出しになっていた細いワイヤーが、ビシッとお尻に食い込んできたのです。
割れ目の奥から会陰部・睾丸まで一挙に圧迫され、もとからムラムラしていた私にはそれだけで強烈な性感でしたが、抜け出ようと脚をばたつかせると今度は股間が前の浮きの端あたりへゾワゾワ擦れてしまい…
ついおかしな形に脚をくねらせ、太腿を擦り合わせてしまいました。
ロープとパンツの淫らな締め付けに性感帯のことごとくを刺激され、あそこの先を浮きに掻かれていじめられ…
ほんの数秒で達しました。
浮きがサポーターなしのあそこの丁度イイところを摩擦したのに加え、激しい食い込みと水中の浮遊感という普段経験することのない感覚、授業中という状況が相俟って、瞬間的に興奮の針が振り切れたのだと思います。
数秒とはいえ明らかに不自然な動きをしたため友達にどうしたか聞かれましたが、いきなりロープが戻ってきて焦った、と笑ってごまかしました(本当にごまかせたかは不明です)。
この一件から1・2週間の間、私は若干の冷静さを取り戻して、パンツオナニーの頻度を激減させました。
思い返すとぞっとしたのです。見とがめられて言いふらされでもしたら恥ずかしくて二度と学校へ行けません。
トイレ通いも危険がないとは言えません。日暮れ時にも常に無人というわけではなく、トイレへ人が出入りするのも何度か見ていました。
している最中に気配を感じて息をひそめたことや、水着を洗っている後ろを人が入っていったこともありました。
まして夏は日も長く7時近くでも人の絶えないことがしばしばです。
以前はしたい一心で多少のリスクがあろうとオナニーを決行していました(それが興奮材料でもありました)。
しかしこの時期、私は公園に人のいる場合はもちろん、手前何本かの道で人とすれ違ったときにも諦めて引き返すようになっていました。
そんな経緯もあって潜在的に「溜まって」いたのでしょう。
妄想ではない、本物の他人の手に再度まさぐられ、本気の羞恥に悶えながらイッてしまったのは、その夏、友達4人で遊びに行ったレジャープールでのことでした。