その公園は、昼間はあんなにきれいな場所だったが、深夜は
真っ暗。目が暗闇に慣れてもちょっと先はまったく見えなかった。
確かこの辺りだった。数台が止められる駐車場だった。
駐車場から少し離れた垣根に身を潜めて待っていたが、
車など一台も来ない。
(やっぱり・・・つまんないなぁ〜)
そう思いながら数十分経ち、帰ろうとしてその駐車場を横切っていた
時だった。駐車場のど真ん中を歩いていると、急に背後から
数人の駆けてくる足音がし、驚いて振り返った時には
一人に抱きつかれ、背後からも押さえつけられると、
目と口にタオルのようなものを巻かれた。3人くらいの
人が見えたように思えたが、目隠しでもう確認できない。
とてつもない恐怖を感じて声も出せない。力を振り絞って体を
動かし、抵抗するも押さえつける力もすごかった。
(・・・あの掲示板の人?)
一人かと思ったが、数人だとは聞いていなかった。
しかも、こんなところからレイプごっこを始めるとも。
(・・・そうだよね・・・あの人だよね・・・)
まさか掲示板の人ではなく、偶然に、本当にレイプ、しかも
男をレイプしようと狙っていた人たちではないことを願った。
口を塞がれながら、懸命にもごもごとその人たちに尋ねるが
返事をしてこない。そのまま前後を押さえ付けられながら
引きずられていく・・・車のスライド式のドアが開く音がした。
押さえ付けられながら車に乗せられたようだった。
ドアが閉まる音がして、押さえ付けられたまま、前後の二人と
一緒に倒れた。芳香剤の臭いがきつく、ムシムシと熱い。
ちゃらちゃらとチェーンのような音がして、僕の両手を力強く
後ろに回すと、手錠のようなをされた。手が自由にならなくなった。
両足も同じようにされると、体をクネクネ、エビ反る動きくらい
しか出来なかった。