「そろそろ挿れていい?」
「うん、久しぶりだけど、だいぶほぐれたと思う」
コウキの体を引き寄せ、足をひらかせる。毛ひとつないツルツルの穴。早く中の感触を味わいたくて、性急になるのを押さえながら、慎重にくわえ込ませていく。
「ん、あ、でかっ…」
わりとすんなり入ったけど、やっぱり少しきつそうだ。コウキの顔が辛そうに歪む。
「ごめん。痛いか?」
「いっ…」
「無理そうなら抜くよ」
「やだ、抜かないで」
コウキは抑えるように俺の背中に手を回す。
「ちょっと大きいから慣れない感じがするだけ。痛くはないから、ゆっくり突いてみて」
俺のもので、コウキの中を撫でるような動きで律動をはじめる。
「あ、あっ、ん、ああ」
コウキはすぐに俺の動きに合わせて声を漏らしはじめた。
ゴムは着けているけど、それでも雄がジンジンと熱くなるようなコウキの内部の温度。張りはあるけど柔らかい肉に包まれるような、すごい快感で、俺の腰は抑えきれなくなるように、どんどん激しくなってしまう。
「あっ、すごい、あっあっ」
「コウキのなか気持ちよすぎるよ、やべえ…」
「もっと感じて、突いてっ…あっ」
ベッドのスプリングが壊れそうなくらい軋みをあげている。
コウキは快感に耐えるように、俺の腕や背中にしがみついてくる。それがかわいくて、体を起こして体位を座位にうつし、コウキの顔を間近に見ながら攻める。
「ん…ん、うっ…」
さらに深く刺ささりながら動くせいか、コウキは俺の首筋に顔を埋め、ひっしと抱き締めてくる。耳元に聞こえる喘ぎ。密着しながら漂ってくる若い体の匂い。
いとおしさが爆発して、壊れたピストンのように突き上げてやった。
「んああああっ、あっ」
コウキは顔を上に向けて激しく鳴く。
しばらくすると俺も息が切れたので、少し動きを止める。
伺うように俺を見るコウキ。綺麗な顔に、せつないような快楽の跡を浮かばせている。汗にぬれた額に、茶色い髪が乱れて張りついている。
「俺、ほんとやばい。良すぎてどうかなりそう」
コウキは余裕がなさそうな声で言う。彼の雄を手でつかんでやると、ヌメっとした感触がした。
見ると、コウキの雄には、先端から陰毛まで精液がどろっと流れ落ちている。
「ちょっといじってたんだけど、突かれながらイッちゃった…。こんなんマジで初めてなんだけど…」
そう言って、恥ずかしそうな笑う。そこで、繋がってから初めて、俺たちは求めあうようなキスをした。
それから騎乗位やバックでも攻めたけど、俺にも雄の奥から込み上げてくるような、あの感覚がやってきたので、最後はまた正常位に戻した。
「あん、あん、ああ」
「コウキ、俺ももうやばい」
「イきそうなの?」
「ああ」
「いいよ、イッて…」
最後の律動をコウキに打ち込む。ものすごい快楽に、俺も思わず、ああ、と呻いた。
「あ、すごい、あああああっ」
コウキの方はもうほとんど叫んでいる。俺の動きに合わせて、体がガクガクと揺れ、肌と肌のぶつかる音が大きめ響く。
顔をのけぞらせ、体にも力が入るのか、胸や腹の筋肉を激しい運動のように盛り上げさせる。
「ああ、イきそう、イくっ」
「ああああ、出して、俺でイッてっ」
「コウキ、…あ、うっ、ああっ…」
雄がコウキの肉のなかで激しく脈うつ。
精液の吹き出す感触のすごさに、俺は思わずコウキの汗に濡れた体を抱き締めた。
「あああ、あっ、ああ…」
コウキも、荒い息を吐き出しながら、胸を波立たせる。
「すごすぎ…。今日こんなことになるって思わなかった…」」
コウキは息を整えながら、ひとりごとのように呟いた。
おわっても、俺達はしばらく繋がったままでいた。余韻を損ないたくなかったんだと思う。
汗でびっしょりになっていたけど、シャワーに立つ気力は二人ともなくて、そこに襲ってきた眠気のせいで、いつのまにか眠ってしまっていた。
続く!
次で最後にしますね。