蒼太が悠人と出会ったのは小学生の時だ。上級生に虐められている蒼太を悠人が助けたのだ。それ以来、2人は親友になり、互いの家で遊んだり泊まったりする仲になった。しかし、中学に上がるとそれ以上の事をするようになった。
ある日の放課後、悠人は教室で帰りの支度をしていた。
蒼太「悠人。一緒に帰ろう。」
悠人「いいよ。」
蒼太「それでさ、悠斗。」
悠人「何?蒼太?」
蒼太「今日から留守で2、3日、僕の親いないからさ。ゲームでもしようぜ。良かったら泊まれよ。」
悠人「うん。いいよ。PS3?」
蒼太「PS4だよ。婆ちゃんが中学校入学のお祝いに買ってくれたんだ。」
悠人「あー。やりたい。」
蒼太「悠人ん家はPS4無いの?」
悠人「うん。中々成績が良く無いから買って貰えないんだ。」
蒼太「落ち込むな。買って貰えなくてもうち来ればいくらでも遊ばしてやるよ。但し、条件があるけど…。」
悠人「じゃあ、鞄を置いたら必要な荷物持って行くね。待ち合わせどうする?」
蒼太「駅前のコンビニはどう?」
悠人「いいね。じゃあ帰ろう。」
駅の改札までの間、悠人と蒼太は部活の話だったり好きな芸人の話をして盛り上がっていたが話すネタが無くなると2人は黙った。駅の前の横断歩道に来ると突然、蒼太が口を開いた。
蒼太「なぁ、悠人。もう彼女いる?」
悠人「いや、いないけど?何で?」
蒼太「いや…その…気になっただけ。あ、青になったから、渡るね。じゃあ、また後でね。」
悠人「じゃあ、バイバイ。何だろ?急に…?」
悠人は疑問に思いながら家に帰って行った。