高卒で社会人になった俺は、酒もタバコも賭け事もしない真面目な人間として生きてきた。
自分でも真面目を売りにしてきたし、悪いことは嫌いだ。
だが、それを貫くだけでは生きてはいけないことも知っていた。
「とおる、ちょっと付き合え」
仕事が終わると、俺の指導担当の前田さんがいつものように声をかけてくれた。
俺はいつものように前田さんについていく。
前田さんは優秀で、人脈も広く、今は製造だか、元々は営業部だったらしい。
仕事は優秀。
だが、素行は悪かった。
休憩以外でタバコ吸うし、職場近くの飲み屋で酔い潰れていることもある。
そして、俺にも悪いことを教えてくる。
「ほら、早くしろ」
使われていない仮眠室。
俺は前田さんに急かされ、いつものように社会の窓をあけ、性器を露出した。
つづく