コメントありがとうございます!ホントに嬉しいです!
なんかだんだん書くスパンが広がってますね・・・
なるべく早く書けるよう頑張ります。
今回会話文が若干多いかもしれないので見難かったらすみません。
続きです。
(最近晃一強引になってきたなぁ〜・・・)
まだ出会って1年も経っていないのに、何年も一緒にいるぐらいお互いの距離が近くなったと思いながら土曜のお昼ピークを過ごす。
そんな雑念のままバイトをしてあっという間に終わってしまい、
いつも半ば強制的に聞かされていた主婦の方の世間話が来る前にそそくさと店を出る。
家に帰ると晃一と約束していた時間までもうすぐだったので、
バイトで臭くなった体を洗い流し、泊まる準備と家に溜まった酒とお菓子などをかばんに詰め込んで晃一の家に向かった。
到着すると既に晃一が外で待っていた。
晃一(あっ!慧さ〜ん!)
そう分かりやすく口を動かしながらこっちを向いて手を振る晃一。
俺も車の中から軽く手を上げ返事をする。
言われたところに車を停め、パンパンになったかばんを持って車を降りる。
晃一「慧さーん待ってましたよ〜!・・・ってなんすかそのサンドバック」
俺「ちげーよ(笑)今日のノルマッ!」
晃一「家にもたくさんあるんで達成できますかね・・・(笑)ま、とりあえず家に入りましょ!」
そう言うと晃一は歩き出し、その後を付いていく。
何度か家に送っていたが、家に入るのは初めてだったので、
若干緊張しながら晃一の家に入る。
「あら、いらっしゃい。」
俺「お邪魔します〜」
言われなくても晃一のお母さんだとわかった。
晃一「あ、ぼくの母です」
晃一の母「あ、母じゃなくてかーちゃんです(笑)」
晃一「ちょっと!そういうのはいいの!」
晃一の母「母とか今まで聞いたこと無いわ!どうせボロ出るなら今のうちに言っとけばいいの!」
親子特有のそのやり取りを玄関も上がれずに見てた俺は思わず噴出してしまった。
晃一の母「あらごめんなさいね慧さん。汚い家ですがどうぞお邪魔しちゃってください〜」
俺「ありがとうございます(笑)」
さっきまで緊張してたのが嘘だったかのようにほぐれ、和やかな空気につつまれた。
玄関をやり過ごすと俺はふと疑問が頭に浮かんだ。
俺「あれ?さっき俺晃一のお母さんに名前言ってたっけ?」
晃一「あ、僕が今日先輩の慧さんが来る。って言っていったんですよ。そしたら即行で名前呼んでましたね。ったく下の名前で呼ぶなんて馴れ馴れしいですよもう!」
俺「まぁまぁ(笑)楽しいお母さんじゃない、俺は全然気にしてないよ」
晃一がぶつぶつ文句言いながら部屋に案内する。
入ると、俺の部屋と同じぐらいの広さでなにより綺麗に片付けられた部屋だった。
俺「お、綺麗だなー」
晃一「そりゃあお客さんきたら必死に片付けますよ〜」
俺「あ、くまモン。ちゃんと飾ってある。ってかベッドで布団かぶって寝てる(笑)」
晃一「かわいいでしょ!大きいからここしかないと思って(笑)」
そう言いながら晃一はそそくさと閉まってあったゲームを引っ張り出しセットする。
俺「そういえば、夜飯どうする?どっか食べに行く?」
晃一「そうしたいんですけどね・・・」
そう言うと部屋の奥から元気な声が、
晃一の母「ご飯テーブルの上においておくから後頼んだわよー。あとお酒は控えめにねー」
俺「あ、なるほど(笑)」
晃一「すみませんね。僕も食べに行きたかったんですけど。」
俺「いいじゃない!晃一のお母さんの手料理とか外食より価値あるよ!あと、お酒公認なんかい(笑)」
晃一「母さんも酒豪なんですよ・・・だからといっちゃ駄目なんでしょうけど。そういや高校入学祝いの時も酒呑まされましたもん、ちょっとですけど(笑)」
俺「パ、パワフルな母上でございますな・・・」
晃一「なので、今日慧さん来るって言ったら邪魔しちゃ悪いとか適当言って今から仕事の友達と呑んで泊まるそうです・・・まぁおかげで慧さんに気を使わせずに済みましたけど(笑)」
そう言ってるうちにゲームが起動していた。
晃一「さ!そんなことより本題のこれ、やりましょ!」
ドヤ顔でソフトを見せるその子供っぽさが可愛くてドキッとした。
誤魔化しながらあわてて俺もコントローラを持つ。
〜
俺「ちょ、晃一!うわそれ卑怯!」
晃一「勝負とは非情なものなんですよ〜ってうわぁ!」
俺「非情なものだな・・・戦いって(笑)」
晃一「あぁ〜ステージ変えましょ!ね!」
しばらく2人とも笑いっぱなしでゲームをしていた。
ふとチラッと時計を見ると9時を回っていた。
俺「ってかもう3時間もたってんじゃん。ご飯食べる?」
晃一「そうしますか。おなか空きましたね〜。あ、お酒あります?」
俺「サンドバックの半分はお酒だよ」
晃一「今日も本気ですね(笑)でもありがとうございます!」
晃一に案内され、リビングに行くと豪勢な家庭料理が並んでいた。
それをおいしく頂きながら、なぜか知らないけど一緒においてあったビールとグラスも一緒にいただいた。
料理もすっかり食べ終わり、部屋に戻ってゲームの続きをしながら、持ってきたお菓子とお酒をひたすら飲んでいた。
晃一「慧さん、酒はいると弱いですねぇ?」
俺「お酒入ってるからしかたないの!ってか手抜いてあげてるんだよ〜?笑」
晃一「ホントですか〜じゃあ次負けたら勝った人の言うこときくってやつで!」
俺「でたよそれ!」
俺はふわふわする自分をなんとか制御し、コントローラを握りなおして今までに無いくらい集中して画面をみる。が。
俺「だぁー惜しかったぁぁぁ!!」
晃一「危なかったぁぁ〜」
負けた瞬間晃一のさっきの言葉を思い出す。
晃一「はいじゃあ言うこと聞いてくださーい」
まあ、そのときは何を言ってくるかは想定していたんだけども。
晃一「ちゅーしてくださーい」
意地悪そうな顔をしながら言い放つ晃一。
しかし心の中でやっぱりと思って期待通りの返事が来たので迷わず俺は晃一の顔を掴んでキスをした。