コメントありがとうございます!
長くお付き合いくださいましてありがどうございます。
遅くなりました、今回ちょっと長めかもです。
続きです。
次の日、といっても同日の昼。
カーテンを閉めて、昼間なのに日差しがわずかしか入らない目覚めの目にはちょうどいい明るさ。
最初に目覚めたのは俺のほうだった。
一瞬夢かと思ったが、隣で気持ちよさそうに寝ている晃一を見た瞬間夢では無いと分かる。
しばらく晃一をじっと見つめると急にパチッと目が開く。
俺「おおっ!びっくりした(笑)・・・・おはよ!」
晃一「・・・・」
布団から顔と布団を掴んだ両手しか見えない状態でしばらくこっちを睨む。
俺「・・・どした?(笑)」
晃一「夢ですかっ!?」
俺「え?何のこと?」
ちょっと遊んでみる。
そう言うと晃一はため息を深くついたかと思うと、ムクッと起き上がる。
晃一「・・・いや、なんでもないです。おはようございます。」
俺「冗談だって!」
そう言って俺は晃一のほっぺにキスをした。
晃一「っっっ!!!!!」
瞬間、バッとこっちを向いて動揺する。
晃一「もう!からかわんでくださいっ!!!」
俺「ごめんって!悪気はあるけど(笑)」
晃一「もーーーう!!!!!」
俺「ホントごめんっ・・・とぉぁっ!!」
そう言うと俺の肩に手を置いてもたれかかる。と同時に俺はバランスを崩し、晃一に押し倒されるように後ろに倒れた。
晃一「っと、すみません・・・」
俺「わり、バランス崩した。」
晃一「・・・」
俺「・・・」
晃一とこれまでにないぐらい密着した状態になり、心臓がはじけそうなくらい高鳴る。それにまぎれて晃一の音もはっきりと伝わるほど激しくなっていた。
晃一「本当に・・・夢じゃなくて、よかったです。・・・ありがとうございます。」
俺「それはこっちの台詞。目が覚めた瞬間ほっとしたよ。」
晃一のさっきの膨れ顔が笑顔になり、ゆっくりと顔が近づいてきた。
目の前が真っ暗になったと思うと、唇にやわらかいものが当たった。
晃一「んっ・・・」
チュッと音がし、5秒ほどで晃一の唇が唾液とともに離れる。
目を見てみると、うっすら涙が見えた。
俺「晃一・・・」
晃一「どうしよう、慧さん。おれ、、、すごい幸せです・・・」
そんな、晃一の口からどこかのフィクションみたいな台詞を涙流しながら言われ、頭の中のどっかのストッパーが外れた音がした。
俺はもう一度晃一を引き寄せ、唇を重ねた。
そして舌を入れようと思った矢先、晃一のほうから先に舌を絡めてきた。
晃一「はぁっ・・・ふっ・・んあっ・・」
全身に味わったことの無い麻酔にかかったようだった。
静かな部屋に唾液の混じる音と2人の息だけが響いていた。
息が続かなくなるまでひたすら唇を合わせる。
晃一「ぷはー!・・はぁっ・・・はぁ・・」
俺「晃一(笑)どんだけ吸い取るつもりだよ(笑)」
晃一「えぇっ!?死ぬまでですよ!(笑)」
晃一が見たこと無いぐらい悪い笑い方をした。
(晃一、やっぱりS俺よりっ気つよい・・・負けそう・・・)
昨日のあの落ち込みは何だったのだろうか。
でも、酔っているときこそ本性がでると聞いていたからこそ、今の幸せそうな晃一を見て、この先どんな方に進んでも晃一を悲しませないと思った。
まぁ、こんなクサい言葉口が裂けてもいえないし、言ったところでわらわれるのが落ちだと思うけど・・・
俺「言ってなかったけど。」
晃一「なんですか?」
俺「・・・俺と付き合ってください。」
晃一「・・・はい、断る理由が無いです!」
晃一「まぁ、慧さん後出しだったし?俺が断っても文句言えないですよ?(笑)」
俺「じゃあやっぱりやめとこうか・・・」
晃一「え!?嘘です!俺も付き合ってくださいー!!」
俺「はは(笑)・・・これからもよろしくな。バイト辞めんなよ?」
晃一「僕辞めるって言いましたっけ?」
俺「おまっ・・・、俺の気のせいだったわ!」
晃一「・・・ありがどうございます!・・・」
晃一が一言ずつはっきり言った。
俺はそのまま晃一の頭に手を乗せ、やさしく撫でた。
晃一「あっ!それすごく気持ち良いです。なつかしいですね〜」
俺「たまにやっとったがな俺(笑)」
晃一「初めてやられたときを思い出しますよ。いつも。」
俺「・・・そっか。」
俺は冬なのに春のような心の暖かさを感じ取りながら天井をじっと見ていた。
晃一「あっっっ!!!!!!」
突然晃一が目の前で叫ぶ。俺は全身がびくっとした。
俺「うゎっ!!ど、どしたの!?」
晃一「おれ、3時からバイトですやん・・・」
俺「え!?今なんz・・・2時45分だぞ!!!!」
晃一「えー休みたいなー・・・」
俺「そんな急に休んだら店長の雷落ちるぞ!(笑)」
晃一「えー、慧さん守って〜!」
俺「店長には逆らえない体になってます。っと。」
晃一「ですよねぇぇぇ・・・・。」
俺「送って行くから!準備するぞ!」
晃一「すみません。ありがとうございます・・・」
俺は晃一を車に乗せ、猛スピードで向かった。
バイト先に着く。時間は2時55分。
晃一「さすが、、、、車速いですね。ってか慧さん飛ばしすぎ(笑)」
俺「んなこと言ってる場合か(笑)ほれ、制服はたしか予備の新品が倉庫に保管されてるからそれ使わしてもらいな!」
晃一「ありがとうございます。じゃあ、行ってきます!」
俺「おう、がんばってな〜」
そう言って晃一は助手席のドアを開け、手を振って向かおうとする。ドアを閉める間際閉める手が止まり、こちらを見る。
晃一「慧さん・・・」
俺「どした?」
晃一「・・・さっき、慧さん勃ってましたね(笑)」
俺「こんなとこで言うことじゃないだろーっ!・・・ってか晃一も勃ってただろ、ギンギンに(笑)」
晃一「あっバレました?じゃまたメールしますね〜!バタンッ!」
そう言って晃一はドアを閉め、ダッシュで店に向かった。
車の中は嵐が去ったように静まり返った。
俺はやれやれと思いながら久しぶりに心落ち着く時を味わっていた。
(あれ、そういやゲームする話じゃなかったっけ?ま、いっか。)
俺は、口に残る晃一の存在を感じながら、ゆっくりと家に帰った。