コメントありがとうございます!
見てもらって嬉しいです。
もうちょっと続くと思いますが、最後まで書けるように頑張ります!
続きです。
見送った後。
俺は深くため息をついた。
そして今したことを思い返した途端、
恥ずかしさと自責の念がこみ上げてきた。
(あーー!調子に乗って何やってんだ俺はー!)
そう思いながら逃げるように家に帰る。
それには訳があった。
〜3週間程前〜
バイトの休憩中、近くの牛丼屋で昼飯を食べ終わって歩いて店に戻っているとき、
駐車場の隅っこで女の子と話している晃一が目に入った。
何を話しているが分からなかったが、晃一とその女の子は楽しそうに盛り上がっているように見えた。
女の子「えー!晃一も〜!?」
晃一「そうだよ〜。でさー・・・・・」
当時その頃は晃一とも話す機会もバイトのシフトが被ることもほとんどなく、挨拶をかわすくらいだった。
俺は事務所に戻るため、話している二人の横を通り過ぎる。
そのとき、晃一と目が合った。
晃一「あっ・・・お疲れ様です」
俺「おーおつかれー」
会話をそれだけ交わし、事務所に戻る。
戻り際晃一の顔を見たら顔がすこしバツが悪そうな顔をしてた。
きっと見られたくなかったんだろう。
俺も後輩の交友関係に首を突っ込むほど馬鹿ではないので、
詮索わけでもなくその場を流した。
(きっと彼女かそんなんだろ・・・)
そう思うぐらいで気には留めなかった。
この世界で当たり前の風景なのだから。
〜
そんな矢先の飲み会のこともあり、
普通の先輩後輩関係でいようとする気持ちに反比例して
晃一とのエンカウント率が日に日に増えていくことに
嬉しさと複雑さが渦巻いていた。
(まぁ次バイトで会う頃にはなんとも思ってないわけだし
しばらく距離おいとかないとな・・・そもそもノンケなんだし)
そう心の中で決めるも、かなわぬ恋に淡い期待を持っては砕け、持っては砕けを繰り返す度に、今の自分に後悔する姿が惨めに見えてくる。
俺「あーおれもかのじょがーいればなー・・・」
走らせていた車が家に着いた時、息を吐くように、何もこもっていない声が出た。