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カフェの店員さん-1-
 カズキ  - 15/5/6(水) 13:37 -
数年前、僕がまだ大学生だった時の話。
都内近郊に住んでいた僕は、さほど詳しくもないのに、コーヒーが大好きでカフェに通うのが習慣でした。
大学2年になって、いつもの某カフェチェーンのお店に、カッコいい店員さんがいた。
そのお店は、家の近く。郊外の駅前にあって、店長さん?(一番エラそうな感じ 笑)とは結構、顔見知りになってた。

ある日の夜8時過ぎ。閉店が近くて、お店で飲むことがなんとなく迷惑だろうなって思った僕は、コーヒーとホットサンドみたいなのをテイクアウト(商品名は伏せます。チェーンがばれるので 笑)

その新入りの店員さん。結構、慌ててる。テイクアウト、慣れてないのかなー。そばには店長が立ってて、プレッシャーかけてる(笑)

なんとなく、僕はその子を応援したくなって、いつも店員から聞かれることをあえて先回りして、
僕「あ、全然急がなくて大丈夫ですよ。ミルクとか砂糖はなくていいです。紙袋にまとめて頂けると助かりまーす。」
新人「あ、わかりました!」
包んでもらってる間、僕は店長に、意味もなく、何かコーヒーのギフトとか取り扱ってますか?と話を振る。

会計を済ませ、紙袋を受け取り、
新人「お待たせしました!」
僕(いえいえ、いくらでも待ちますw)

店長が帰り際、「ごめんね、カズ(僕)くん何気にフォローしてたでしょ」と外の看板をしまいながら笑ってた。

でも、かっこいいなー。家に帰って、若干こぼれてるコーヒーを飲みながら、でも全然その時は下心はなかった。
かわいいっていうより、きりっとしてて背も高い。170後半はある。でもすらっとしていて、切れ長の目が印象的だった。

僕はそれから、彼がいるだろう夜の時間をめがけていくようになった。同じ組み合わせばっかだったから、レジ待ちのお客さんがいない時は、お店に入るなり「あ、こんにちはー」って向こうから声をかけてくれるようになった。普通にうれしかった。

秋になった。塾でバイトをした帰り、スーツ姿でそのカフェへ。
あれ、今日はあの子がいない。
店長「お、こんばんは。カズくん。今日も〇〇(ホットサンド)もつける?」
僕「あ、はい!お願いします。あれ、いつもの彼は?」
店長「実はね、サークルでケガしたらしくって。1、2週間、休むんだ。捻挫とかって言ってたけど。」

えーーー!!! 今日、来なきゃよかった(笑)
とは言えず。閉店近くでお客さんも奥のテーブルに数名だけだったから、店長にそれとなく聞いてみた。
僕「でも、ケガしちゃったら買い物とか大変ですよね。一人暮らしなんですか?」
店長「まぁね。オレも電話で聞いただけだけど、大丈夫とは言ってたけど。すぐ近くのマンションみたいだけど。」

 なるほど。近いのか。今すぐ手伝いに行きます!とはいえるはずもなく。
 でも店長には、
僕「たぶん同い年くらいですし、何か手伝えることがあったら、いつでも連絡くださいね。僕もすぐ近くなんで。」とだけ伝えて、塾の名刺の裏に携帯の番号をメモして渡した。まぁ、たぶん来ないだろうな。
あるいは、気持ちわりぃって思われるかも、なんてことも心配したけど、まぁそうなったらなったで仕方ない。

2日後。何もないまま、でもお店にも行きづらく。コンビニでコーヒーを買って帰宅。
 まぁ、よく考えれば、お客さんに頼みづらいか。
 
 なんて思ってたら、携帯が鳴った。知らない番号、だけど携帯ではない。ん?
 僕「もしもし?」
 ?「あ、ごめん。カズくん? 〇〇〇の長谷川(仮名)です。」
 店長かよ!と笑いそうになる。
 僕「あ、どうも。」
 店長「いや、実はカズくんからの申し出があったこと伝えて、最初は申し訳ないって断ってたんだけど、なんか骨にヒビが入ってたみたいで。」
 
 店長がいうには、しばらくあまり動かないようにと医師から言われたらしい。そのうち、リハビリが始まれば松葉杖の練習もするから、無理のない範囲で手伝ってもらえたら…とのこと。マンションもうちのすぐそばだった。

 店長「いやー、昨日もさぁ、お風呂に入れてあげたんだけど、やっぱりバイト先の上司って気を使うみたいでさぁ。」
 はぁ!!?何勝手に入れてんだよ!と思いつつ。冷静に衝濁。

 彼は僕より1つ下。20歳のナオトくん。
 
 そうして、僕は彼のマンションへ暫く通うことになる。


引用なし

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カフェの店員さん-1- カズキ 15/5/6(水) 13:37
カフェの店員 -2- カズキ 15/5/6(水) 14:55
Re(1):カフェの店員 -2- マサ 15/5/6(水) 20:52
Re(1):カフェの店員 -2- だいき 15/5/6(水) 22:48
Re(1):カフェの店員 -2- Ryo 15/5/9(土) 0:38



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