たけの要求がだんだんとエスカレートしていっているのが気になっていたが、一度経験した見られる興奮には勝てなかった。
ある日、たけが練習終わりに、
た「今日は風呂行く金ないし、シャワーしてから帰りましょ笑」
俺「もう家で入ればいいやん笑」
た「俺に見られたいくせに笑」
俺「…、ま、まぁ。」
た「なら行きましょ!」
体育館下のシャワー室に行ったが、下校時間がギリギリなので誰もいなかった。僕はホッとしていた。
た「早く脱いで笑」
僕は黙って全て脱いだ。練習終わりなので縮こまって先まですっぽりかぶった状態になっていた。
た「なんか皮のかぶり方がすごくなってきましたね笑」
俺「う、うん。もうムくの許してや。」
た「ダメっすよ笑」
とりあえず汗を流すためにそれぞれ入った。
た「タオルの余分あります?」
俺「いや俺もこのタオルしかない。」
シャワーを浴びるつもりもなかったのでスポーツタオルしかなかった。
た「洗った後貸してください!」
俺「いいよ。」
そして自分の体を洗った後に隣のたけに上からタオルを渡した。
た「皮ムいて洗うのも禁止っすよ笑」
俺「わかってる…。」
た「このままタオル借りて先に出てふいていいっすか?」
俺「ええよ!」
たけが外から出ていいと言うので出た。
俺「!?」
シャワーのカーテンをあけた前にはたけと仲のいい後輩が2人(A、B)いた。
A「ゆうさん!?」た「ほら、なっ!?」
B「ほんまや!すげー包茎の人ってゆうさんなん!?」
俺「えっ!いやあのこれは、えっ!?いや、なんで!?」
たけによってはめられていた。シャワーにしたのはこのAとBにさらすためだったようだ。恥ずかしくて僕はすぐに隠した。
た「ゆうさん笑
隠してももう見えましたから笑」
A「ゆうさんってずっとムケてなかった?」
B「俺もそのイメージ笑」
た「どうでしたっけ?笑」
俺「…。と、とりあえず、タオル返してや!」
た「どーぞ笑」
僕は考えた。一瞬だけでなんとか今は両手で隠しているが、タオルを受けとるために手を離さなければいけない。どう考えても見られる。
た「はい!取ってください笑」
ニヤニヤしながらたけは言った。AとBは僕の手が離れるのを待って、じっと見ている。僕は諦めて覚悟を決めた。