高校2年の夏に、ゲイアプリの事を知った。スマホの位置情報を元に、自分の近くにいるゲイを表示してくれるというものだ。俺は九州の田舎に住んでいたから、近くにどんなゲイがいるのか、知らなかったし、もしかしたら俺が好きな同じクラスのゆうきがゲイでアプリをやってたりするんじゃないかなんていう期待もあった。だから、アプリをダウンロードして、開いたとき、真っ先にゆうきを探した。俺の住んでいた市は広いので、画面をスクロールする。オッさんばっかりかと思っていると、知ってる奴が出てきた。残念ながらゆうきではなかった。
新太郎という、同じクラスで、ゆうきと同じ野球部の奴だ。新太郎は顔はカッコいいが、(J soul brothers にいそうな感じ)チャラくてあまり好きではない。あっちも俺のことは嫌いみたいで、ゆうきと俺が一緒に帰ったり、昼飯を食ってたりしていると、すげぇ嫌な顔で俺をにらんだり、無理やり輪に入って来たりした。去年は、修学旅行で俺がゆうきと同じ部屋割りな事に文句をいったりしていた。
もしかしたらあいつもゆうきが好きなのかもしれない。
そうして、俺は邪悪な事を思い立った。
俺は、急いでアイコンの顔をその辺のネットで拾った同い年くらいの男に変えて、新太郎にメッセージを送った。田舎だと、そうそう同い年の奴からメッセージが来たりすることはないらしく、すぐに返信が来た。たわいも無い話をすると新太郎のほうから「アンロックある?」と聞いてきた。アンロックは、限られた人にだけ画像を見せる機能のことで、アイコンとは別に裸のエロい画像を載せたりする。
俺は「先に見せてくれたら、俺も見せるよ!」と返事をした。5分くらい経つと、Tシャツをめくって、勃起したちんこをカメラに向け、ドヤ顏の新太郎の画像が送られてきた。多分自分の部屋で椅子に座って自撮りしたのだろう。粒子のあらい画像を拡大すると、野球部なだけあって、小麦色の筋肉質な太ももの間にデーンとした金玉と、薄めのチン毛、そして赤ピンクな半剥けのちんこがしっかりと写っていた。俺は画像を保存すると、新太郎には何も返信せずに、アプリを退会した。
翌朝、とても早くから学校へ行き、自分のクラスへ向かった。そして、昨日プリントしていおいた新太郎の写真を新太郎の机の引き出しのなかに忍ばせておいた。いつ挟まれたのかわからないように、現国の教科書に挟んだ。
その日は4限が現国でとても待ち遠しかった。新太郎がどんな顔をするのか楽しみだったのだ。
2限の休み時間にゆうきと昨日のサッカーの試合の話をしていると、新太郎はこっちを見て、俺を軽く睨んでいた。
そして、俺とゆうきの話に割って入ってくる。いつもはイライラしてしまうが、今日は平気だった。
そして、4限になった。先生がなかなか時間通りに来なかったせいか、新太郎はまだノートも教科書も机から出さない。
早く出せばいいのにと俺は無意識に指で机をコンコンと叩いていた。その時先生が現れる。新太郎を見ると、机から現国の教科書とノートを取り出していた.... もう少し....
新太郎が教科書を、めくる。。
目がおよいでいる。そして教科書をじっと2秒くらいみると、そのまま机に隠すように入れて、なにか手でポッケに入れた。
俺はそれを見届けるとおかしくてしょうがなかった。俺とゆうきが仲良いことに嫉妬するからだ。