俺は既婚バイ。嫁がいない間に掲示板で募集したら、沢山メールが来た。
その中から自分好みのプロフの人に返信し、何通かやり取りをした。
その人をトオルと呼ぶことにする。
俺は172/62/24
トオルは175/65/27
やり取りをする中で、トオルもバイで、長い時間をかけてイチャイチャするのが好きという共通点が見つかり、自然に会うながれとなった。
場所は1人暮らしのトオルの自宅。近くの駐車場に停めて、連絡をした。
メールの感じからして、どうやら草食系男子らしい。すごいドキドキする。タイプじゃないって断られたらどうしよう、不安ばかりが頭をよぎった。
遠くから歩いてくるトオルは、黒縁眼鏡にシャツにセーターという清潔感のあるイケメンだった。
ドキドキが更に高まりうまく話せない。無口だとつまらないって思われる、何か話さなきゃと思えば思うほど空回りした。
家は駐車場から歩いてすぐのところだった。
「急遽会うことになったから慌てて片付けたんだ」
トオルも緊張していることが凄く伝わる。
2人掛けのソファに座って、紅茶を淹れてくれるのを待った。
お湯が沸くまでの時間がとても長く感じられた。早く触れてみたい。早くキスしてみたい。
でも、いざ隣に座られると胸が高鳴って何も出来なかった。
ちょっとずつ紅茶を口に含む。「次の一口を飲んだら手を繋いでみよう」と頭の中で何度も繰り返した。
「手、繋いでみる?」
トオルが切り出してくれた。
トオルの手は草食系男子の見た目と裏腹に骨太でゴツゴツしていた。
温かくて、ぎゅっと握ってくれて、指の一本一本を愛撫してくれた。
「キス、してもいいですか?」
ようやくひねり出して聞いた。トオルは何も言わずに優しくキスをしてくれた。
キスをしながら立たされて、両方の乳首をいやらしく摘まんできた。
それだけで感じ過ぎて全身の力が抜けた。
立てなくなってトオルにもたれかかると「めっちゃ敏感やん」と笑われた。
そのまま倒されて、乳首、脇、首、ペニスを丁寧に丁寧に愛撫された。
時には摘み、時には揺すり、そして時には口に含みながら。
口を押さえて声を必死に堪えてたら
「声出していいよ?」と塞いでいた手をどかされた。
トオルにならどこを触られても身をよじらせて感じた。頭を撫でられるだけで多分意識が飛ぶ。
「全身性感帯やな」と鼻で笑われた。
こっちは快感に堪えるのに精一杯なのに、余裕にしてるトオルにムッとして股間を触ると、パンツに我慢汁がしみていた。
トオルも同じ位興奮していると知って嬉しくなった。
気付くと帰らなくてはいけない時間までもう少し。
「いかせてくれないの?」と聞くと「今日は我慢」と言われ、直後に乳首を激しく揺すられた。もういかなくたっていい。気持ちいい所を永遠に触っていて欲しいと思った。そして、トオルのペニスを離すもんか、と。
結局服すら脱がされず、勿論いかされず、トオルのこともいかさず時間になった。
玄関を出るときに抱きつきたかったけど、引かれると思って躊躇した。
「次は俺が気持ちよくする番だからね!」と言って別れた。
それから数日、何度も連絡をするがなかなか返信がない。筆不精なのかな?嫌われたのかな?Gmailだからメールボックス見てないだけかな?
不安が湧けば、それをかき消す言い訳を考えた。
メールの通知が鳴るたびに胸をときめかせて、開いてはげんなりした。
毎夜トオルを思い出しては身をよじらせた。太い指で少し強めに乳首を押さえて揺すられたこと。脇の下とペニスを同時に揺すられて、トロける程に感じたこと。自然と息が漏れる。
連続でメールが返ってきているタイミングで「ぶっちゃけもう会いたくないんだよね?」と聞いてみた。
「もうすぐ父親になるんでしょ?だからなるべく会わない方がいいと思う」
と返ってきた。
我に帰ると同時に余計好きになった。
全身を愛撫してくれた優しさがこのメールにも溢れていた。
会えないのはショックだけど、ここで断ってくれなかったら多分引き返せない程にハマってしまったと思う。
今もたまに連絡は取るが、会いたいとは一言も言っていない。それを言ったらこのたまのメールさえも途切れてしまう気がして。
終わり。
文字に起こすことで自分の気持ちが整理出来ました。
最後まで読んで下さってありがとうございます★彡