最近、コメント読むのが楽しみになってる自分。笑 へたくそな文章読んでくれてありがとうございます!今日すごい寒いですね。あったかい部屋であったかいご飯が食べれることが幸せ。無駄話すいません。続きです。
キョウスケさんとのデートは主に、お互いの仕事が終わった後、夜中にあいてる店に飲みに行くって感じ。
キョウスケさんに、俺以外に相手が居るのもわかってた。女か男かわかんないけど、色んな人と連絡取り合ってるし、よくわからない集まりの場にキョウスケさんから呼び出されて、知らない人と一緒に飲んだりもした。
まぁ、俺の今までの恋人関係はいつもこんな感じ。バーで声かけられて、付き合って、そのうち忙しくて自然消滅。運命の人なんて夢見たことなんてないから、なんで浮気するの!?って感覚が無い。
だからキョウスケさんとの付き合い方はすごく楽だった。飲んで、家まで送ってもらって、キスして帰る。みたいな。高校生かって付き合い。キョウスケさんは俺に手出してこようとしなかった。1回、泊まっていきます?って誘ったら、断られた。まぁ、バイの人は対女モードと対男モード、今日はどっちがいい、とかあんのかな〜と思って、大して気にしてなかったけど。
付き合って1か月経つか経たないか、くらい。キョウスケさんから、今日仕事後、飲もうとお誘いが入り、仕事後に飲みに連れて行ってもらった。よくキョウスケさんに連れて行ってもらうバー。
飲みの誘いにOK出したものの、なんかその日はすごく疲れてて少しのお酒で既にクラクラしてた。バーテンさんとキョウスケさんの会話をぼーっと聞いてたら、会話が止んで、キョウスケさんが入口を見て声を上げた。
「おー、アキラ」
半分寝かけてたのが一瞬で起きた。入口に顔を向けると、久しぶりのアキラさんが女の子と一緒にお店の中に入ってきた所だった。実に告白から2か月ぶりくらいのアキラさん。
2か月で収まってた気持ちが、一気に逆流してきた。正直、この2か月は穏やかな気持ちで過ごせてたし、キョウスケさんのこともちゃんと割と好きにはなれる気がしてた。のに、アキラさんの顔見ただけで、もう無理だった。
アキラさんは一瞬キョウスケさんと俺をびっくりした顔で見てきたけど、すぐにホスト顔に戻って、キョウスケさんと一言会話した後、女の子をカウンター席にエスコートした。キョウスケさんの1個あけて隣の席。
アキラさんと女の子の楽しそうな会話が聞こえる。女の子はアキラさんの腕に腕をからめてた。アキラさんが女の子と喋ってるところ見て、改めて思い知った。アキラさんの優しさはみんなにあげてるもので、俺にだけ、とかじゃない。
俺の為に、泣いてくれて、すごく嬉しかったけど、それがアキラさんにとっての普通で、全く特別なわけじゃないんだなって、身の程を知った。
(本当ホストに騙されてる女みたいな感じだな…俺…)
アキラさんになるべく、キョウスケさんとちゃんと付き合ってるように見えるように、俺も出来るだけ明るくキョウスケさんと喋った。
先にお店を出たのは、アキラさん達。その1時間後ぐらいに俺らも店を出た。店はビルの6階。エレベーターの中に入ると、キョウスケさんにいきなりキスされた。ベロをからめながら、シャツの隙間から腰を弄ってきた。1階に下りる間ずっとキスされて、降りた後、階段の影で抱きしめられた。
「マサキ、可愛い。好きだよ。抱きたい」
初めてキョウスケさんに言われてちょっと安心したのと、単純な気持ちで言うと嬉しかった。ずっとご無沙汰でヤりてーと思ってたのは事実だし。でも、どうしても、なんか、その日は駄目だった。ピークに疲れてたか、アキラさんに会ったからかは…わかんないけど…。
「すいません、今日…ホントお客さん多くて…俺、多分寝ちゃうし…迷惑かけたら、いけないから…」
ボソボソ言う俺に、素早く察してくれたキョウスケさんは笑顔で、「そんな顔しないで。土曜だったからな。疲れてんだろ?今度、楽しみにしとく」と言って、タクシーを拾ってくれた。
家帰って、頭痛がどんどんひどくなって、シャツのまんま倒れこむように布団に入った。ラインが来てるのに気づく。1件はキョウスケさん。【ゆっくり寝ろよ】って。もう1件はアキラさん。
【久しぶり&キョウスケと一緒でびっくりした。付き合ってるの?】
ちゃんと、キョウスケさんと恋人に見えたんだー…よかったー…って気持ちと、なんかノドがギューって狭くなったみたいな、痛み。
【お久しぶりで、俺もびっくりでした。笑 実はキョウスケさんとは、お付き合いさせてもらってます!すごく優しくていい方、紹介ありがとうございます!幸せ感じてます!アキラさんに感謝! 今度福助見に行かせてください】
ライン返信しながら、笑えてきた。
なんか、恋愛は理屈でするもんじゃない!とか言ってる女のお客さんとか見てて、自分が制御できなくなるような辛い恋愛ならしなけりゃいいのに…とか思ってた。
2か月会わない間に、だいぶ落ち着いたと思ってた。でも1目見るともう駄目で、好きだなーって気持ちがもっと強くなった。
だから、当たり障りのないこと送って、壁を作った。友達にはもう、戻れないから。アキラさんの返信を待たずに、そのまま眠ってしまった。