まるで子供のじゃれあいのように、床に転がった俺にまたがって俺をくすぐる淳平。そして反撃。スリムな淳平と身体を入れ替えるのは簡単だった。くるっと入れ替わり俺が淳平に馬乗りになって攻撃。淳平をくすぐる。しばらくそんなことしていたら疲れて、淳平も笑い疲れて俺の下でヒィヒィ言ってる。俺も久しぶりに童心にかえってしまった。俺が淳平の上からどいてソファーに戻ろうとすると淳平が、
「裕一さん、もう少し今のようにしていてもらっていいですか?」と言って来た。俺が、「上に乗ればいいの?」と聞くと淳平がコクリと頷く。俺はまた淳平の上にまたがった。俺が「淳平、彼氏いるの?」と聞くと、
「32の人と一緒に住んでる。でも、最近はカラダだけの関係が週に1回あるかないかで冷たいんだ。前はこんな風にじゃれあったりもしたけど、最近は向こうがやりたい時にむりやり抱かれる感じ。自分がだけイッておしまい。今日みたいに電車乗り過ごした時は電話すると迎えに来てくれたけど、今日は酒飲んだからダメって電話切られた。もちろん酒飲んだら車はダメだけど、前は2駅だからと言ってタクシーに乗って迎えに来てくれたこともあった。今日は彼氏にはカプセルに泊まるとは言ったけど。」
俺はこんな話しを淳平にまたがった状態に聞くのつらくて、
「わかった。あとで淳平の好きなようにしていいから、もうちょい飲もう」と言って淳平の上から降りてソファーに戻った。淳平は俺の隣りに座った。そして淳平の肩を抱きながら飲んだ。
さらに淳平は
「最近、彼に別の男がいるみたい。どうやら高校生みたいで、高校の教科書や体操服が忘れ物であったんです。」淳平の目に涙が溜まっていた。
俺はそっと淳平を抱き寄せて、軽くキスしていた。つい
「俺、淳平のことタイプだからいつでもここに来ていいよ。」と言っていた。淳平も
「僕も裕一さんタイプです。自分より大きな人に抱かれると守られてる感あるし、裕一さんは優しいから好きになったかも」
そして、今度はむさぼるように舌を絡めてキスをした。
淳平が
「裕一さん、彼氏は?」
俺「今はいない。もう2年ちゃんと付き合った彼氏はいないな。都会に出る前に地方にいるときに付き合った子が2人いたな。」
淳平「裕一さん、僕、彼氏と別れたら付き合ってください。」
いきなりの告白だった。俺も「いいよ」と言って、淳平の飲んでたカクテル缶を口に含んで口移しした。
つづく