「センパイのお尻、やわらかくて気持ちいいっすね……」
「そういうお前のこっちは、めっちゃ硬いな……」
キスをしながらお互いのもの刺激しあって、我慢している何かがはじけ飛びそうになっていた。
「センパイ、だって……」
ほら、と言わんばかりに俺のアソコを指先でこりこりと弄る。
「んっ、んんっ……」
「へへ、鬼頭攻め」
エロイ目をして言う彼とその刺激に、俺はすぐさま果ててしまうかと思うほど気持ちよくなった。
「あっ、そ、それヤバイッ……」
「どれどれ?じゃあ、こっちも刺激しちゃおうかなぁ」
そういうと明智君は俺のシャツを捲り上げ、露になった乳首を勢い良くしゃぶってきた。
「――ッ」
彼のいやらしいほど素早く上下する舌使いに、俺の身体に快楽の電流が走り抜ける。
時折、チュッという音を立てて吸い込まれる先端。そして、再び美味しそうにぺろぺろと舐めるぬるぬるとした快感を交互に繰り返され、
俺はあえぎ声すら出ずに頭が真っ白になった瞬間、一気に下着の中に白濁とした精液をぶちまけてしまったのだ。
「あっ……」
彼は手をぴたっと止めて、快楽に浸って彼の肩に寄りかかる俺の顔を覗き込もうとしてきた。
そして耳元で、
「センパイ、いっちゃった?」
と吐息がかかる甘い声で言って、今度は耳を舐めてくる。
俺は恥ずかしさから顔を上げられずに、しばらくそのままで体勢でいると、
「俺のココももう限界っす!」
と言って、彼は俺の身体ご男らしく持ち上げベッドに運び押し倒し、そのまま下着を脱がされた。
露になった俺のあそこはぬめりとともに怪しくてらてらと光っていた。
「ちょ、ちょっと!」
そのあまりの手際のよさに俺は少し混乱していると、彼はニッと笑ってエロイ下着の中から自分のモノを取り出した。
見るとそこには、すっと男らしく伸びるずる剥けのソレが、先端は俺と同じように妖艶にぬらぬらと光っていた。
「これ、一回やってみたかったんすよね」
そう言いながら、半起ちの俺のモノと彼の隆々に勃起したモノとを合わせて、グイグイとこすり付けてくる。
「なっ、んん、ちょっと!」
「これはたしか、鬼頭合わせ?」
何故か疑問系で言ってくる彼に、惜しいッ!とツッコむ余裕もなく、
再びの快楽に敏感になったそこはびくんびくんと身体を反応させてしまうほどの気持ちよさだった。
明智君も口を半開きにして、時折あえぎ声を漏らしながら絶妙な力加減と速度で擦り続ける。
「あっ……センパイのまた、硬くなってきた」
「お前のが、元気よすぎて、んっ、くっ……」
そしてまもなく、お互いのぬめりが勢いあまってぐりんっと強く擦れたときだった。
再びの快楽の電流がお互いの全身を駆け巡り、同時に果てた。
そして、糸が切れたかのようにしてベッドに倒れこんだ。
……。
そのまま二人ともしばらく寝てしまっていた。
そして、聞き覚えのあるメロディが耳に入ってきて俺は飛び起きた。
「携帯……誰だよ、こんな時間に」
快楽後の身体は妙にけだるい。でも、そのとき頭は何故か妙に冴えていた。
画面を見るとそこには、あまり出たくないヤツの名前だった。
「……もしもし?」
だが、俺はまだ気持ち良さそうに寝ている明智君を横目に出てしまった。
「おー!おっつー!まだ起きてたんだ!?」
「何?なんか用?」
相変わらず陽気な声とは真逆に冷たく返すと、電話相手である喜一が不機嫌そうに文句を言ってきた。
「おいおい幼馴染にその態度はないんじゃないか〜い?」
(……こいつ、また酔ってるな)
相手の状況が容易に想像できて思わずため息が出てしまったそのとき、
電話口から思わぬ言葉が飛んできた。
「でも……なんかいつもと声が違うような……?」
「は?別に、一緒だよ。ちょっと寝起きなだけで」
ちょっと嫌な予感がして、慌てて取り繕う。
すると、
「もしかして今、ヤッテた?」
「――ッ!?」
こいつはいつもわけのわかんないとこで変な勘の良さを発揮する。
「ば、バカか!んなわけねぇだろ!用がないなら切る!」
と、そのまま勢いに任せて切ってしまった。
珍しいことに、それから再び喜一からかかって来ることはなかった。
だが、それがあってから喜一その言葉が頭を巡り、ふと我に返った自分が部屋の中を見回して
目に入ってくる情事の跡に、凄い勢いで後悔の波が押寄せてきたのだった……。
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コメント、ありがとうございます。相変わらずとても遅くてすみません。
冗談でも直木賞なんて、分かっているけどとんでもないことです……。
単なる現実に対する欲望を満たすために自己満足で書いてるようなもので、
エロも少なく好き嫌いあるかと思います。
さらっと読み飛ばしていただけたらと思います。