お風呂から上がった後、ヨコタくんのお母さんが用意してくれたアイスを食べながら、いろいろ話をしました。よく見るテレビ番組のことから始まり、サッカーの魅力とか、学校にいる嫌いな先生のこととか、話題はとりとめもなく変化していきました。けれど、僕はヨコタくんと話ができるだけで満足してしまっていたので、僕の方から内容をシモ方面へ持っていくことはできませんでした。
そのうち話はヨコタくんが夏休みに参加したサッカー部の合宿のことになりました。ヨコタくんは夏休みに二泊三日で隣県の高原に行ったことを楽しそうに話し始めました。昼間はサッカーの練習をして、夜は部員みんなでバーベキューをしたことなどを話してくれました。加えて、部屋にいるとき先輩がケータイでエロ動画を再生し始めたので、見せてもらった、なんてことまで話します。
ヨコタくんは「なーちゃん、見たことあるん?」と聞いてきます。
僕は女性の裸にはまったく興味がなかったので、当然そんなエロ動画なんて見たこともなかったし、そもそも見たいなんて思ったことすらありませんでした。だから「ないよー」と答えました。
するとヨコタくんは「じゃあ、今日勉強につきあってくれたお礼に、いまから見せてあげます」と言い出しました。