目を覚ますと安井は俺の顔をジーッと見ていた
俺「おはよ…」
安「おはよ!昨日はごめん!」
俺「えっ?」
安井が謝ってくるなんて思ってもなかった
安「なんか…かずまのこと考えずに冷たいこと言ってさ…」
俺「いやっ…当然のことだと思う」
安「かずま俺のこと好きなの?」
俺「えっ!」
わけがわからなかった…
でも、本当のこと言ったら昨日のこともあるし、この関係が終わってしまう気がした
俺「そんなわけないじゃん!!昨日はホントにムシャクシャしちゃって!!ホントごめん!」
安「だよな!彼氏さんと俺タイプも違うしな!」
安井は笑いながらそう言った
本当は凄い好きなのに…その笑顔が一番好きなのに…
安「彼氏さんとはどうするの?」
俺「…今日の夜会う…」
安「そっか…別れちゃえば?」
俺「まぁ…ね」
俺は苦笑いをした
安「彼氏のこと好きなんだな!まぁ別れたら俺がもらってやるw」
俺「結構です!!気持ち悪いw」
笑いながらそんな話をして、もうお昼すぎだったから一緒に昼ごはんを食べて俺は家に帰った
これから、まさきさんに会うのかと思うと少し…かなり憂鬱だった
正直別れようと思っていた。
お風呂に入りなんだかんだでオシャレしてまさきさんの家に向かった
夕暮れどき、まさきさんの家のドアで少し立って、勇気を出してインターホンを鳴らした
ピンポーン
ガチャ
ま「おう…」
俺「ども…」
ま「とりあえず入って」
俺は、まさきさんの部屋に入りいつも座っていた座椅子に座った
ま「ほんとごめん!」
まさきさんはいきなり土下座してきた
俺「俺…まさきさんと別れます…」
まさきさんは顔を上げ俺に抱きつくと
ま「ごめん!ホントごめん!もう二度としないから!ごめん!」
俺「その…おれ…」
ま「頼むから何も言わないで、そばにいてくれ」
俺「…」
まさきさんが離れ、俺の顔の前にまさきさんの顔がある状態になった
目からは涙が流れてた
まさきさんは目を閉じ俺の口に口を近づけた
俺「ごめんなさい…」
俺はまさきさんを拒んだ
間違ってなかったと思う…でも、俺も泣いてた
ま「だよな…」
まさきさんは泣いてる俺の頭をなでて残念そうな顔をしていた
それから少し話、俺はまさきさんの家を出た
最後は笑って別れた。
悪い人ではないから嫌いにはなれなかったんだと思う。
すぐ安井にメールした
安井から電話がかかってきて
別れた理由も話した
安「それは別れて正解だ!」
俺「まぁねぇ〜…彼氏なんてつくるもんじゃないなw」
安「そっか…」
俺「やっぱり女の子に恋します!」
そんな話をして俺は家に帰った