先端のヌルヌルしたものを手で弄ると、先輩は気持ち良いのか膝が落ちそうになっていた。
長さは両手で掴んでおさまるくらいだろうか。
とても大きくて逞しくて、それでいて綺麗だった。
俺はそのままひと思いに頬張った。
「うわ、温かい……」
くちゅくちゅと卑猥な音を立てながら、先端から裏筋に掛けてしゃぶりまくった。
「美味ひい、です……」
先輩を見ながら言うと、先輩は俺の頭を撫でてくる。
俺は先輩の足に自分のモノを擦りつけた。
「お前、ホントかわいいな」
言いながら先輩は、俺のあそこを再び足で弄ってくる。
なんとも形容しがたい快感だった。
「んっ……はっんん……」
どちらのものかはわからないくらいヌルヌルになった先輩のそれを、
手を使って扱きながら、そして自分に押し寄せる快感に耐えながらも一生懸命にしゃぶった。
「や、やべ……そろそろっ……あっ!」
俺がその言葉に「え?」と思って、口を離した瞬間だった。
びゅびゅっとした音が聞こえるんじゃないかというくらい、勢いよく飛び出した先輩の精液が俺の顔にかかった。
「わ、わりぃ!」
先輩は少し恥ずかしそうに笑うと、急いでティッシュで拭いてくれた。
俺は大胆になっていたのか、口の端についていたのを舌で舐めると、苦味が広がった。
「お前、舐めるなよな〜」
笑いながら言って、そのままベッドに寝転んだ。
突然のことで疲れていたのだろうか。
そのまま、先輩は気持ち良さそうに寝てしまった。
俺は風邪をひかないよう毛布をかけ、そのまま部屋を出た。
本当は一緒に居たかったけど、翌朝になって素面になって、ひかれてしまったら……。
そう思うと、怖かったからだ。
真夏の蒸し暑い夜、一人帰り道を歩きながらメールを打つ。
「先輩、珍しく酔って寝てしまったみたいなので、先に帰りますね。
お疲れ様です。今日はありがとうございました。」
ちょっとだけ涙が出た。
それは嬉しさか、悲しさか。
自分でもよく分からなかった。
……。
次のバイトの日。
「おはようございますー!」
俺は何事もなかったことにしてシフトイン。
先輩もいつものように爽やかだった。
あれは一夜限りの思い出にしておこう。
そんな風に考えながらバイトを終え、一人帰ろうとした。
「なぁ!この前悪かったな!」
先輩だった。
少しだけ照れくさそうに鼻の頭をぽりぽりとかきながら。
俺は焦りながらも
「いえ、俺のほうこそ。先輩が寝てしまったんで何も言えずに帰ってしまって……」
「いやいや、それはいいんだよ。全然!ってか、あの、その……」
先輩が珍しくもじもじとしている。
俺は不思議に思いながら先輩を見ると、
「また、飲もうぜ!」
にこっと笑って、いつもの爽やかな感じに言ってきた。
ただそれとは裏腹に、先輩のあそこが少し膨れ上がってるような気がして、
俺はそのギャップに笑いそうになりながらも気づかないふりして、うなづくことにした。
「はい!喜んで!」
おしまい。