俺には5歳下の弟がいる。
名前はショウ。
離婚して、母親と3人で暮らし。
そのせいか仲は良かった。
風呂は基本的に一緒。
部屋も一緒だった。
喧嘩も少なく、唯一の問題はプライベートな時間が少ないことだった。
オナニーはショウが出掛けた時やトイレ、屋外で済ませていた。
もちろん、セックスは家でできるわけもなく。
相手の家や青姦だった。
それでも不満はない。
充実した日々だった。
俺が18歳、弟が13歳の時。
中学生になったショウは少しずつ大人になっていた。
だが、母親に似たのか身長は低く、体毛も全くなかった。
「ねぇ、どうしたら身長伸びる?」
「いっぱい食って、体動かしな」
「じゃあさ…どうしたら、毛ぇ生えてくる…?
ショウの口から性的なことを言うのは稀だった。
前に話したのは「朝にちんちん硬くなるんだけど」だったか…。
自分が父親の代わりにならなきゃいけないのはわかるが、少々どぎまぎしてしまう。
「体が成長すりゃ生えてくるよ」
「ハルは小6で生えてきたじゃん」
「個人差ってのがあるんだよ」
「ふーん」
段々と性的なことを覚えていく時期。
もしかしたら、一緒の部屋が嫌だなんて言われるかもだな。
そんな嬉しくもあり、悲しくもあることを考えていた。
そんな俺とショウの心配は杞憂だった。
それからしばらくして「生えてきた!」とちょろっと生えた産毛を見せつけてくる程度に俺にべったりだった。
夏の夜。
寝る前に水を飲み過ぎたのか便所に行きたくなり仕方なく体を起こした。
すると、洗面所に明かりがついており、水が流れる音がした。
まさか…。
尿意も忘れ、そっと洗面所に向かうと全裸(暑くてパンツ一丁で寝ていたため)のショウがパンツを洗っていた。
「なにしてんだよ」
「!?」
ビクッとするショウ。
「ご、ごめんなさい!」
「洗濯なら洗濯機に突っ込んどけよ。明日洗濯機しちゃうから」
「あの…」
「寝ろよ。明日いろいろ話し聞くから」
冷静を装いながら便所に入る。
だが、内心は『夢精かぁ…』と成長をしみじみと感じていた。
続く。