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そして、あけましておめでとうございます!
続きです。
「源ちゃんのせいだよ」
「なにが?」
「俺が童貞なの」
「え?」
俺の思考はいつもの半分の速度で動いていた。
状況が理解できない。
意味が分からないよ。
「ごめん。気持ち悪いよね」
丈瑠の頬を伝う雫。
それは初めて見る悲しそうな丈瑠の涙だった。
「丈瑠…?」
「俺、何言ってんだろ。せっかくクリスマスイブに源太と会えたのに」
笑顔を作っても涙が邪魔していた。
そんな顔、見たくなくて。
俺は丈瑠を抱きしめた。
丈瑠も背中に腕を回してきた。
声を殺して泣く丈瑠。
それから何分経ったのだろう。
ひとしきり泣いて疲れたのか、丈瑠はそのまま眠ってしまった。
「まったく…」
丈瑠を抱えて寝室に行き、ベッドに寝かせた。
涙やら鼻水やらで汚れた顔を拭いてやった。
それから、なんとなくキスをした。
丈瑠は俺を好き…。
そういうことであっているのだろうか。
そう思いながらダイニングに戻り、片付けをした。
頭の中で丈瑠の言葉がぐるぐる回る。
飲み過ぎたか?
頭痛がする。
酒は強いはずなんだけどな。
…シャワー浴びて寝るかな。
そう思い、風呂場に行き服を脱いだ。
熱いシャワーを浴び、汗を流した。
酔いが回るかと思ったが、思ったより熱くてさめてきた。
スッキリしてきた頭で考える。
丈瑠の言葉。
なんとなく分かってる。
でも、それで本当に合っているかは分からない。
明日、丈瑠に訊いてみよう。
もし本当にそうなら両想いってことだし。
そんなことを考えていた時だった。
ガチャッと風呂場のドアが開いた。
振り返ると、そこには裸の丈瑠がいた。
「シャワー浴びてもいい…?」
俺の返事を待たず横に来た。
「じゃあ、俺は先に上がってるな」
「一緒でもいいよ?」
「いや、もう上がるとこだったからさ」
俺は足早に風呂場を出た。
ヤバいヤバい。
丈瑠の裸を見たら勃ちそうだった。
てか、勃った。
体を拭いた後、新しい下着を用意し忘れたから、Tシャツとスウェットを持って寝室に向かった。
なんとなくチョイとエロいボクサーを穿く。
そんな自分を軽く笑ってしまった。
馬鹿だろ。
ヤル気満々じゃん。
ビンビンだし。
俺はエロいスイッチが入ると、イクまで止まらなくなる。
今回は、丈瑠の裸を見たことでスイッチが入ったようだ。
続きます。