扉を開けると奥に人影が見えました。けれど先ほどと違いその影は一つだけで、肩が上下している様子でした。
オレはさっきあえぎ声を出していた人だと分かったけれど、中は薄暗く顔は分かりませんでした。向こうもオレに気づき顔をこちらに向けた様子でしたが、その場に座ったまま動こうとはしませんでした。
オレは近寄るか迷いましたが、なにがあったか知らない振りして奥に行って向かい側にでも座れば怪しまれないと思い、意を決して奥に進みました。
奥の向かい側に座ると、彼は息が上がり、吐息がはぁはぁと聞こえました。オレは顔を上げて彼をみました。奥には間接照明があり、入り口ほどの薄暗さはありません。床からゆっくりと顔をあげると、まず見えてきたのは軽く芯を残した半勃ちの陰茎でした。さらにへそのところには白く濃い精子と胸のあたりから垂れてきた跡が残っていました。
初めてみる生々しい男のエロい姿にビックリしましたが、もっと驚いたのは顔を見たときです。向こうもオレと目が合い驚いた顔をしていました。
おもわずオレは「M?」と名前を呼んでしまいました。なぜならば、そこにいたのは同じ部活の同級生のMだったからです。向こうもオレに気がついたようですが、自分の言い訳できない姿に言葉がでなかったのでしょう。Mはしばらく何も言葉がでない様子でした。