ありがとうございます。
続きです。
ゲームを再開した。
まぁ…結果は目に見えていた。
僕が2敗。
山下君が1勝1敗。
谷津君が1勝1敗。
罰ゲームは僕だ。
「惜しかったな」
ニヤニヤ笑う山下君。
「じゃあサイコロ振るぞー」
サイコロを床に転がす谷津君。
出たのは2。
「俺のやつだな」
山下君が紙を広げる。
『チンコ見せる』
紙にはそう書いてあった。
「俺も1位だから振っちゃお」
「え!?」
山下君も振った。
次に出たのは3。
「俺のか」
谷津君がニヤニヤしながら紙を広げ、内容を見せてきた。
『一分間チンコ揉まれる』
「本当に…?」
この頃、産毛じゃない毛がいくらか生えてきたが、オナニーは知らなかった。
自分でも触ったことがないモノを他人に触られる。
「恥ずかしいし…。やめよ…?」
「男同士だろ?」
男同士…。
山下君のその言葉に何故かドキリとした。
「中澤ってさ、女の子みたいだよな」
谷津君が顔を見ながら言ってきた。
確かに二人みたいに男らしい顔立ちはしていないが。
女の子みたいはあんまりではないか…。
「とりあえず、先に引いた方からだな」
山下君にベルトを掴まれた。
「本当にするの?」
「俺らからしたらこんなの日常茶飯事だし」
「まぁ、一緒に風呂入ったり昔からしてるから見せ合いとか気にならないだけだけど」
二人が笑う。
「さ、触るのは?」
「ズボンの上からとかフツーだろ?」
「ふざけて触るとかよくあるし」
「脱がすのもたまにあるよ」
言われてみれば、前の学校でもしているやつはいた。
でも、それに自分が加わったことはなかった。
されたいとか、してみたいって思わなかったわけじゃない。
…そうだ。
場所が学校じゃないだけで、今から行うことは自分が望んでいたことじゃないか。
友達や仲間という輪の中に入れたんじゃないか。
でも…。
「やっぱり恥ずかしいよ…」
「んー。まぁ…転校初日でいきなりよく知らないやつらに見せろなんて言われても抵抗あるか」
ベルトから手を離す山下君。
「じゃあ…あれだ!見せ合えば恥ずかしくないだろ?」
谷津君が言った。
「馬鹿。男の裸見せられて自分も見せるやつがいるかよ」
山下君がそれを制止する。
「じゃあ…週末!みんなでAV鑑賞会だ!」
「み、みんな?」
さすがの山下君も驚いた様子だった。