〜日暮家・アキトの部屋〜
「……だったら、俺が日暮と日暮のお母さんを、2人を幸せにしてやるよ!!」
「えっ…?」
思いもしなかった返事だったんだろう、俺の言葉に日暮は驚いていた。
「俺が、お前を笑顔にして幸せにする!
そしたら、お前のお母さんも笑顔になって幸せになる!
自分の息子を…自分の子供の幸せが、親であるお母さんの幸せにも、繋がるんだッ!!
日暮の家に通える日には、全て通う
日暮と2人で遊んだり、時々お母さんと3人で談笑したり、日暮のことをお母さんに話したり、たまに自作の食べ物を差し入れに行ったり、日暮のお母さんに料理を教えてもらったり、それでお前にも美味しい弁当、料理も作ってやれる
お前が、風邪とかで学校を休んだらお見舞いにも行く
もし、お母さん許してもらえるなら、高校を卒業したら日暮と日暮のお母さんと、3人でこの家に住みたい
これは、また後でお前のお母さんにも言うつもりだ」
「そんなの、無理に決まってる…。
男同士なんて、いくらお母さんでも…認めてくれないよ…。」
日暮の弱気な、言葉に俺は反論した。
「そんなの、実際にやってみないとわからんやろ!
まだ、してもないことをする前から諦めんな!
もし、認めてもらえないなら、認めてもらえるまで説得してみせる!
俺は、本気だ!」
「そんなの、わかるわけないよッ…。
大きくなったら、他に好きな女の人とかできるかも、しれないし…。」
「ッ!!」
俺は、日暮の胸ぐらをつかみ上げ―――――
チュッ
日暮の口に、キスをした。
「夏枝…君?」
「これでも、まだ信じられないか?
言っとくけど、ファーストキスなんだからな
俺は、本当に1番好きになった奴に出会えるまで、ファーストキスをとっといたんやから、信じなかったらバチが当たるで」
俺の言葉に、日暮は涙を流しながら、笑顔で言った。
「本当に…信じて良いの…?
お母さんのことも、笑顔な毎日に送れるように、してくれる…?」
「あぁ、約束する!
絶対にだ!!」
俺は、笑顔で答えた。
「夏枝君、ありがとう…。
本当に…本当に、ありがとう…。
これからも、よろしくね…。」
日暮は、涙を流してるけど、安心したような、幸せに満ちた表情をしていた。
−続く−
いよいよ、次で最終話ですm(_ _)m
ここまで、読んで下さった読者様方、ありがとうございますm(_ _)m
流石にこの流れでBADは、アレなんでHAPPYで終わらしたいて思います。