〜明久田家・アヤトの部屋〜
「これで、連絡終わりっと」
とりあえず、アイツらへの連絡は終わった。
「明後日の月曜日、昼休みに屋上へ呼んで、告白するかな
もし、ダメだったら―――――」
〜日暮家・アキトの部屋〜
夏枝君からの突然の告白に、僕は少しだけ驚いていた。
「と、とりあえず着替えようよ…。」
「あぁ、わかった」
ひとまず、僕達は着替えるして、
それから話し合うことにした。
「えーと、今の告白って本気?」
「本気やで」
夏枝君は、迷わず即答した。
夏枝君は、真剣な表情をしながら、僕の返事を待っていた。
「僕、夏枝君のことは友達として、一番に大好きだよ
その、男同士の恋愛ってまだ良く、わからないし…。
それに、別に夏枝君なら良いかなって、思う気持ちもあるんだ…。」
「じゃぁ―――――」
だけど、僕は…。
「でも、ゴメン…。
付き合うことは、できない…。」
「なんでや…?」
夏枝君は、少し悲しそうな表情をしながら、聞いてきた。
「別に、これはマザコンじゃないけど
今までも今も、苦労散々かけてるお母さんより、自分だけ…先に幸せになることなんて…出来ない!」
「えっ…?」
夏枝君は、戸惑っていたが、僕はそのまま続けた。
「夏枝君に、ある程度は話したけど…。
お父さんが浮気して出て行った後、そのことで近所中からは変な目で見られたり、前の高校での酷いイジメを受けた僕を心配したり、疲労で倒れたこともあった
それでも、僕のことを思って引っ越しと転校の手続きをしてくれたり……自分の欲しい物じゃなくて、生活費や学費を払うためにパートのバイトを始めて、いつも僕のことばかり考えて…。
自分の幸せって言っても、お母さんは47歳だよ…。
再婚が難しい年だし、なりより僕がいる…。
子供付きのバツイチの人と、再婚なんて誰もしたがらない…。
結局、お母さんは自分の人生を僕のためだけに、生きて行くんだ…。
僕のためだけに、人生を終えるんだ…。
そんなの、幸せじゃないよ…。
だから、そんなお母さんより先に、僕だけが幸せになるなんてできないよッ!!
夏枝君、そういうことだから…ゴメン…。」
僕は、全ての気持ちを夏枝君にぶつけ、夏枝君の返事を待った。
そして、夏枝君の口が開いた。
−続く−
とりあえず後、2話です
一応、友達から恋人への物語が終わった後の、新作を現在考えています
それと、HAPPYかBADかどっちで終わらすか、迷ってます