〜○○公園・ベンチ〜
放課後、僕と夏枝君はこの公園まで帰る方向が同じってことで、途中まで一緒に帰宅することになったんだ。
公園に着いた所を僕は、夏枝君に昼休みの続きを話したいから、聞いて欲しいってお願いした。
夏枝君は、心配そうにしてたけど了承した。
「ホンマに、大丈夫かぁ?」
「大丈夫だよ」
「そうかぁ、辛くなったら途中で辞めてええからな」
夏枝君は、やっぱり優しいな…。
「ありがとう、じゃぁ話すね
実は、お父さんが他の女と出て行ったことが、近所でも噂になってその内学校にまで、広まってしまったんだ…。
それから、同じクラスの奴らや他のクラスの奴らにまで、最悪なほどいじめを受け始めたんだ…。」
「えッ!!」
「それで、担任の先生や他の先生に相談しても、腫れ物を触るみたいに…厄介ごとや、面倒なことに巻き込まれたくないのか…全然、対応してくれないし……それ所か、イジメられる僕が悪いって言うんだ…。」
本当、最悪だった……あの学校は…。
「なんや、それ!?
日暮は、何もわるないやろ!!」
「最初は、無視や陰口や悪口だけだったんだけど、日に日にエスカレートして暴力や…うぅ…。」
僕は、過去のことを話している内に涙が零れて、泣きそうになった。
「もう、ええよ!
無理すんな!
今日は、もう―――――」
「大丈夫、最後まで聞いて欲しい…お願い…。」
「……わかったわ…。」
そして、僕はまた話し始めた。
「最終的には、お母さんにも…僕がイジメられてることが、全てバレて…学校に抗議しても、無駄に終わったんだ…。」
「それで、その学校に居られなくなって、引っ越しとともにこっちの学校に転校して来たわけやな」
「そうだよ…。」
−続く−