そして、とうとう和樹のモノが入れられる時がきた。
唾液で濡らし、四つん這いになってアナルにあてがわれる。
「力抜けよ」
ズブッと入ってくる和樹。
それは俺の中を徐々に埋め尽くし、全部入った時の圧迫感は、繋がっているというか、下半身が和樹のものになった感じ。
ゆっくりと動かれるだけで俺の腰は砕けそうだった。
だが、当たり前のようにペースは上がる。
パンパンとリズミカルに突かれるたびに喘いだ。
しばらくして正常位に変えた。
リズミカルな喘ぎは繋がってきて、最後には喘ぎっぱなしになった。
快感の波が押し寄せ、頭が真っ白になる。
それでも和樹は突いてくる。
止まらない快感に少し怖くなりながらも溺れた。
そして、俺は久しぶりにトコロテンを経験した。
それを合図に和樹がラストスパートをかける。
「中に、いい…ッ?」
「いいよッ!きて!」
「イクよ!あぁ…ッ!」
中で脈打つ和樹。
勢いよく射精しているのが分かる。
「はぁ…はぁ…」
余韻に浸りながら、繋がったままキスをした。
ゆっくりと引き抜かれる。
先端まで抜かれて、少し残念な感じがしたとき。
「あぁッ!」
いきなりズンッと突かれて喘いでしまった。
「少し休んだらもう一回な」
汗だくになりながら笑う和樹。
今度こそ抜かれた。
ちらりと時計を見る。
一時間以上掘られていたらしい。
それから30分もしないうちに2回戦。
和樹は絶倫だった。
次の日。
僕はくたくたで、立てる気がしなかった。
同じくらいに起きる和樹。
「おはよ」
「おはよ」
唇を軽く重ねる。
些細なことだが幸せだった。
それからみんなと連絡先を交換し、家に帰った。
荷物をまとめた、次の日職場に頭を下げた。
地震の後、避難するために引っ越す人が多かったため、意外とすんなりだった。
だが、俺にだけある提案をしてくれた。
引っ越すところの近くに支社があるから働かないかとのこと。
俺は上司の優しさに感謝し、3ヶ月後に引っ越した。
そして、今は和樹と一緒に暮らしている。
何かと大変だが、今は幸せだ。
ずっとこのままの幸せが続くことを願っている。
終わり。