一睡もできぬまま、起床をむかえてしまった。
みんなだるいだるいと言いながら布団をたたんで柔道着に着替え始めていた。俺はK先輩がきになり、ちらちらとみたが、先輩はいつもと変わらない感じでふるまっていた。
昨日の事が頭にはなれず、勃起がおそまらず、隠すので精一杯だった。
朝は、寝技を主にやるらしく、何度も繰り返し同じ寝技の練習をさせられた。1時間ほどして、時間を決めて二人一組で寝技のみの試合みたいなのをやることになった。何度か交代して人を入れ替えて、やっていた。
交代の合図がなり、ふと隣をみるとK先輩が居た。普段階級が違うため、ほとんど練習でK先輩と絡むことはなく、今回もスルーされるかと思い他の人を探そうとしたら、K先輩に
ひで、たまにはやるか?
って言ってきた。俺は正直、勃起してしまうと思い、断ろうと思ったが、すでに周りにはあまってる人がおらず、しぶしぶすることにした。
さすがに、60キロ級の県強化指定選手だけあって、何をしても勝てない…K先輩は笑いながら半分遊んでるように俺とやっていた。
俺はちょっとイラッとしたのが分かったらしく、K先輩が耳元でお前、切れてるのか?って聞いて来たので、切れてないですと答えた。
それが気に入らなかったらしく、絞め技をして、俺を落とそうとしてきた。俺はあがいたが、どうにも出来ず、タップして終わりにしてもらおうと、したが止めてくれない…それから、数秒で俺は落ちてしまった。
気づくと、K先輩が目の前で笑っていた。まだ、交代では無かった為俺は、すぐ飛び掛って先輩の背後についた。
悔しいのと、イラッとしたので、K先輩の耳元で思わず言ってしまった。
K先輩さ〜 昨日深夜トイレで何してたの? 気持ち良かったんですか? 俺、知ってますよ〜
言ってしまった…
K先輩はびくっとして、俺を見てきた。みるみるうちに顔色が変わるのがわかったが、言ってしまった為、後には引けず、きずいたら俺は微笑んでいた…
ちょうど、終了の合図が鳴り朝練習は終わった。
終わった後、いつもは柔道着を後輩に渡して洗えって渡してくるK先輩だったけど、この日は何も言わずジャージに着替えて自分で洗濯場所に行った。
同級の奴は、K先輩どうしたんだろ?とかみんなで言ってたが、おれは知らない顔して、くつろいでいた。
それから、K先輩と絡むことがなく合宿最終日になった。絡むことがなくと言うか向こうが俺を避けてたと言った方がいい感じだ。
それが、気に入らなかった俺は、水のみ場で同級生とK先輩が話してる所に行き、先輩ちょっと、相談したいことがあるので、今日合宿終わったら先輩の家行ってもいいですか?と言った。
先輩は断ったらやばいと思ったのか。笑顔でいいよ、何でも相談にのるよって行ってきた。同級生も俺もおじゃましてもいいですか?って言ってきたので、俺が、ごめん、ちょっと、先輩にしか相談できる内容じゃないんだって言って断った。
K先輩は同級生にまた、今度こいよ。いつでもおれはいいから〜って話すとそそくさと合宿場にもどって行った。
俺は、あの日耳元でK先輩に言ってから、この日を待っていた。その間の二日間、どうしてあげようかずっと考えていたのだ。
これから先輩の家でって考えると興奮がおさまりそうにない・・・しかも二日も出していな俺、いつもは朝晩寝る前にするくらいの奴だったから出したくてたまらなくなっていた。
掃除も終わり、お昼も食べて解散になった。
俺はK先輩と学校を後にして、K先輩の家に向かった。その間、俺たちはほとんどしゃべらず、先輩の家についた。
おじゃまします〜
あ、俺の家誰もいないよ、親は両方働いてて夜遅くないと帰ってこないし、兄貴は大学で一人暮らししてると言って2階に案内された。