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続きです。
泡立てたナイロンタオルで背中を擦られる。
昔は意識しなかったのに。
今はこれだけで…。
もし、勃ってしまったら大輔はなんて思うだろう。
発散できなかった性欲が再び込み上げてきた。
大輔に見られたい。
大輔としたい。
きっと大輔なら…。
「ねぇ…手で洗って」
今になって考えると、かなり大胆なお願い。
だが、大輔は素直に従ってくれた。
首と背中を手で撫でられ、そのまま抱きつかれるように胸を撫でられた。
「ん…ッ」
乳首に指が当たり、感じてしまった。
「なに変な声出してんの」
大輔がニヤリと笑って乳首を責めてきた。
「やめッ」
「やべぇ、おもしれぇ」
Sな大輔が顔を出す。
僕はすぐに勃起してしまった。
「めっちゃ勃ってんじゃん」
「だってッそんなことされたら…ッ」
「包茎なのは変わんないのな」
いきなり掴まれて、グイッと剥かれた。
「お、剥けた」
そう言うとそのまま洗い始めた。
「そこはッそこはだめッ」
敏感な亀頭を責められ、僕は立っていられずに座り込んだ。
「どうした?」
「大輔が変なことするから…」
「好きだろ?こういうこと」
「え?」
「前に先輩とヤッてたじゃん」
確かに僕は先輩ともしていた。
体育館の倉庫でしていた時に見られている気配はあったのだ。
それが大輔だったなんて…。
「あれは…」
「俺、すげぇ嫌だったよ」
そりゃそうだろう。
幼なじみが男に抱かれて悦んでいたのだから。
「……」
黙ってうつむいていたら、いきなりシャワーをかけられた。
「な、なんだよ!」
「早く…風呂あがろう」
「…うん」
自分で頭も顔も体を洗う。
風呂からあがり、全裸のまま、着替えのある大輔の部屋に向かった。
「ハル…」
部屋に入った瞬間だった。
大輔に後ろから抱きしめられた。
「大輔…?」
「好きだ」
その言葉を聞いて、僕の思考は停止した。
今まで片思いだと思って、紛らわすために重ねてきた行為は必要なかったのだ。
「ハルは、俺のこと好き?」
大輔、何で泣いてんだよ。
「好きだよ」
振り返って抱きつく。
大輔も抱きしめてくれた。
そして唇を重ねる。
ずっとしたかったことがこうも簡単に手に入るものだったんて。
大輔の幸せそうな泣き顔を見て、僕も泣いてしまった。
続きます。