プールの方から聞こえる、練習っぽい音や声を聞きながら、俺達は水泳部の部室兼脱衣所に着いた。
脱ぎっぱなした制服が、乱雑に散らばっている。
「汚っ!おい陽介!これは次期キャプテン候補として、放っておくべきじゃないだろ?」
「マネージャーさんに任せときます」
「丸投げかよ。お前が注意すればいいんじゃね?」
「俺はべつに気にならないから。むしろ汚い部屋の方が好き」
とか言いつつ、シャツを脱ぎ出した。
割れた腹筋に広い肩幅、逆三角形の体が現れた。
小麦色に焼けた肌がやけに色っぽい。
「あれ?陽介泳ぐん?」
俺は部活の様子見だけだと思っていた。
「ん?あ、うん。泳ぎたいし。翔も泳ぐ?水着ならもう一つあるから貸してあげれるし」
ピンクのボクサーパンツ一枚だけになった陽介が聞いて来た。
焼けた肌にピンクのボクサーパンツがよく映えている。
陽介の使ってる水着…ちょっと履いてみたいかも。
「…いや、いい。ここで待ってる」
俺は近くに置いていたパイプ椅子に腰かけた。
俺の下半身に住まう息子が元気になって来たからだ。
陽介のパン一姿を見ただけで、勃起してしまう…。
そんな横で陽介の水着なんて履いたら、終始ビンビンだろう。
水着でそれは非常にマズイ、という訳で奇しくも却下。
「そっか」
特に何と言うわけでもなく、陽介はカバンの中から水着を取り出した。
ボクサーパンツっぽい水着。ボックスタイプと言うらしいが、あんまり分からない。
どの辺がボックスなんだろう。
陽介は水着を制服の上に置いた。
ゴクリ、と俺は生唾を飲んだ。
陽介の生着替えが見れるのだ。
陽介がボクサーパンツに指をかけた。
わざわざ俺の方を向いて着替えてくれている。
俺にはまるでスローモーションのように見えた。
引きずり下ろしたパンツから、少しずつ毛が見えてきて、黒い竿の根元が見えた。
ゆっくり下がっていくパンツ。
竿の見える部分が長くなり、玉も見える。
そしてカリの部分…赤黒い、綺麗な亀頭。
俺の通常時よりは少し大きい、陽介のチンコ…。
触りたい、舐めたい、入れられたい…
陽介のチンコはふてぶてしくぶら下がっている。
「翔ー、そんなに俺のチンコが舐めたいのかぁ?」
とか言いながら、腰を振りチンコをぶらぶらさせる。
コイツはこういうノリのヤツなんだなぁ…と虚しく感じる。
本当は『あぁ、本気で舐めたい』とか言いたい。だが、コイツとの今までの関係が壊れてしまいそうで怖い。
「さっさとそのグロい物をしまえ」
だからつい、いつもみたいに軽口を叩いてしまう。
陽介がパンツから足を抜くと竿が左右に揺れる。
そして水着を履く瞬間に玉も竿も上に持ち上げられた後、その肉棒は姿を隠した。
「じゃあ、軽く泳いで来るよ」
「待ってる」
陽介は、プール直通の扉から部室を出て行った。
俺のチンコは興奮収まらず、ガチガチに硬くなっていた。