俺は成人して通っている学校から遠くない場所で1人暮らしを始めた。
実家が遠くに引っ越すので学校から遠くなってしまうのを避ける為だ。
ある時実家から電話がかかってきた。
中学のクラスの同窓会をするという内容だった。
いつも一緒に居た4人と会うのが楽しみで、同窓会の日を待ち望んだ。
当日、当時住んでいた場所の近くにある居酒屋に行くと、知った顔が沢山あった。
智哉は随分と背が伸び、俺と変わらない程高くなっていた。
車で来ているから飲めないと言って鍋だけつついていた。
宗平は精悍な顔つきになり、角が取れ人懐こい性格になっていた。
今日は運転をしてみたいから絶対に飲まないと嬉しそうに話していた。
圭太も背がそれなりに伸びて、高かった声も低く声変わりしていた。
女の喘ぎ声の真似をして周りを笑わせていた圭太がと思うと感慨深いものがあった。
晃は7年前から大人の顔つきだったが、7年経って更に男性的な顔になっていた。
体型も大人のガチムチ体型で、筋肉の比率が少し増えた様に見えた。
他の奴らも背が伸びたり性格が丸くなったり綺麗になったりしていた。
酒を飲みながら当時の思い出を語るが、俺は晃との出来事をすっかり忘れていた。
圭太の車を運転してみたいと宗平が言い出し、智哉が便乗し
2時間も居る事だしそろそろ出ようという事になり
後はそれぞれのグループで話す流れになり、一応解散という事になった。
宗平と圭太と智哉が車の窓から顔を出し、楽しかったと言って帰っていき
俺も、晃と少しだけ話して携帯番号とメアドを交換して帰った。