香「わぁ!寝たふりでした〜!」
結士「うぉ!びびった!先寝ててもよかったのに。」
香「だってせっかくの旅行なのにつまんないじゃん?なんかして遊ぼ!笑」
そういっても結士は何も言わず真剣な顔で僕を見つめた。
香「え?何何??そんなに見つめられると照れちゃう。笑」
それでも結士はしばらく黙った。そして僕のベッドに腰掛けて沈黙を破る。
結士「さっき俺の耳元で言ったこと、本当か?」
そう、あの時結士は寝ていなかった。しっかりと聞いていた。
香「え、起きてたの・・・?」
結士は黙って頷いた。
日頃から結士にベタベタしていた僕は、誰から見ても結士のことが好きだとわかってたらしいけど、キャラ作りとか言って誤魔化して来た。なによりも本当の事を言って楽しい時間が壊れてしまうのが怖かった。でもバレてしまった。大学も僕は地方の国立に進学が決まっていたので意を決して思いを告げた。
香「そうだよ、僕結士のこと大好きなんだ。気持ち悪いよね、ゴメン。明日は部屋かえ」
僕の言葉を遮るように結士はキスをしてきた。僕はびっくりしてされるがままだった。口を離して結士はゆっくりと告げた。
結士「俺も香のことが好きだ。ずっと好きだった。」
こんどは大きい身体で僕を包容した。お風呂から上がったばっかりってこともあってかすごく温かかった。そしてさっきまで横を向いていた陰茎が僕の肌を押していることに気がついた。